ルックJTB下期商品、7%増の70.3万人めざす−下期も「決心」継続

  • 2010年7月15日
 JTBワールドバケーションズは7月15日、ルックJTBの2010年度下期商品の販売を順次開始する。羽田空港発着の商品を強化するほか、上期に開始した商品革新「ルックJTBの決心」を継続。航空会社指定なしの全廃や追加代金なしでの並び席確保などにより消費者の支持を得られたといい、下期も継続をねらう。また、世界各地のカーニバルやコンサート、秋冬の自然を体験する旅行など、季節感を重視したツアーを設定するなどし、全方面合計で前年比7%増の70万3000人の取り扱いをめざす。

 羽田発着については、商品数や取扱人数目標は各路線の運航スケジュールなどが未定であることから現在調整中だが、首都圏からのアクセスや全国各地からの乗り継ぎなどの利便性を活用した商品を設定し、需要の取り込みをはかる。7月15日には、まずJALウェイズ(JO)と全日空(NH)便を利用するハワイ商品の販売を開始。27日にはアジアのリゾート方面、29日には韓国、香港、台湾、東南アジアなど順次発売する予定だ。

 上期の取扱人数は、オフ期・間際の需要喚起などを目的とした価格志向型のノンブランド商品などを含めて、前年比10%増の70万7000人の見込み。平均販売単価は、内容や質を重視した商品が好調に推移したことから10%増となる見込みという。下期の平均旅行代金は、値上がりした燃油サーチャージを含めて1%増にとどめているが、これは円高による相殺のほか、上期に続いて商品革新の浸透をねらった施策という。

 このほか、新商品として、中国の四川省と雲南省をつなぐ山岳列車「成崑鉄道」と別の路線のSL列車に乗車するコースや、ボルドーとブルゴーニュ地方を巡り、ワイン祭りやボジョレー・ヌーボーの解禁日にワインを楽しむコースなどを設定している。


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