訪バリ日本人減少、インドネシア文化観光省が危機感−回復に向け取り組みへ

文化観光省・国際プロモーション・ディレクターのイ・ゲデ・ピタナ氏によると、2010年5月までのインドネシアへの日本人訪問者数は前年同期比12%減の15万9081人。。ピタナ氏は、今後も厳しい状況は続くとしながらも、2010年の目標人数を52万5000人に設定。需要喚起策として、日本各地で8つのインドネシア関連イベントを開催する計画で、バリ島以外の島々やスパ、ゴルフ、ダイビング、エコツーリズムなど幅広いアトラクションを積極的にプロモーションしていく考えだ。「インドネシアの観光はバリュー・フォー・マネー。」とピタナ氏。コモド大トカゲが唯一生息するコモド島を例に挙げ、「インドネシアでしか体験できないものを提供できる」と意欲的な姿勢を示した。
▽バリ島への日本人訪問者数も大きく減少、需要喚起へ活発な意見も

バリ・ツーリズムボード会長のングラ氏は「限られた条件の中で、創造性を生かした商品造りをしていかなければならない」と述べ、日本の旅行業界とバリ島がそれぞれ協力して日本人訪問者数を増やしていく必要性を訴えた。バリ・ツーリズムボードでは2010年の海外旅行者数を230万人と予測。そのなかで、日本人訪問者数の目標として、参加者の意見を集約するかたちで34万5000人、シェアを15%に設定した。この目標達成には、現地と日本の旅行業界双方にかなりの努力が求められそうだ。