全日空、成田/ミュンヘン線初便ほぼ満席−乗継利便アピールし新商品造成へ

  • 2010年7月6日
 全日空(NH)とドイツ観光局、ミュンヘン国際空港は7月1日、NHの成田/ミュンヘン線開設を記念し、旅行会社関係者を招き懇親会を開催した。NHによると、成田/ミュンヘン線の初便はほぼ満席で、7月以降の予約状況も好調に推移しているという。NH執行役員営業推進本部副本部長の小川正人氏は、「レジャーが期待できる路線。そのためにユニークなコースをつくってもらいたい」と旅行会社と協力して需要創出に取り組む姿勢を示す。また、「まずは知ってもらうことが大事。ミュンヘンをアピールする色々な取り組みをしていきたい」と話した。

 小川氏によると、ミュンヘン経由の新たな商品造成を促すねらいで、ミュンヘン観光局などと協力し、旅行会社向けのFAMツアーも実施したい考えだ。さらに、「冬場が勝負」ととらえていることから、冬の魅力づくりのためクリスマスをテーマとした商品としてミュンヘンとスイス、ミュンヘンとデンマーク、など新たな組み合わせを提案する。これにより、ミュンヘンの乗り継ぎ利便の高さをアピールする。

 また、レジャー需要の取り込みを強化することでビジネス需要にもつなげたい考えだ。ビジネス需要では、成田/フランクフルト線が定着していることから、まずはレジャー商品で需要をけん引し、ビジネス需要の取り込みをめざす。小川氏は、「初年度は平均で80%の搭乗率を維持したい」と意気込みを語っており、旅行会社との関係強化により目標達成をめざす。


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