海外・国内旅行の景況感が回復傾向、中国方面が好調−JATA市場調査で
日本旅行業協会(JATA)が5月から6月にかけて実施した旅行市場動向調査で、現況(4月〜6月)の海外旅行DI値(※)は、マイナス30となり、3ヶ月前より20ポイント上昇した。また、3ヶ月後の見通しは夏休み需要を見込んでマイナス24となっており、さらなる回復の継続に期待がかかる。
業態別では、取扱額が30億円以上のリテーラーが前回調査比47ポイント増と改善し、マイナス17ともっとも高い数値となった。海外旅行系旅行会社も38ポイント増と改善。インハウスを除いて全ての業態で2桁の回復を見せた。3ヶ月後の見通しでは、総合旅行会社がマイナス12ポイントのマイナス26、海外旅行系旅行会社がマイナス13ポイントのマイナス38と全体の傾向とは異なる見方を示した。
需要・顧客層別の現況は、商用・視察が27ポイント改善した。また、シニアはもっともDI値が高く、マイナス15に留まっている。学生を除いて全ての顧客層で10ポイント以上上昇した。3ヶ月後は、学生が夏休みを迎えることから、13ポイント上昇しマイナス47になると見通す。このほか、OLは10ポイント、ファミリーは17ポイントの上昇を見込んでいる。
方面別の現況は、全方面で上昇しており、とくにアメリカ・カナダが25ポイント、ハワイが14ポイント、ヨーロッパが11ポイントと大きく改善した。また、中国はマイナス1になるなど、上海万博の効果で需要が大きく回復。3ヶ月後の見通しでは、6ポイント上昇してDI値がプラスに転じる見込みだ。
なお、国内旅行の現況のDI値は、22ポイント減のマイナス28で、前回の見通しマイナス34に比べて6ポイント上昇している。3ヶ月後は夏休みの需要をかんがみ、さらに8ポイント上昇しマイナス20になる見込みだ。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。今回の設定数は617社で、うち217社から回答があった。
業態別では、取扱額が30億円以上のリテーラーが前回調査比47ポイント増と改善し、マイナス17ともっとも高い数値となった。海外旅行系旅行会社も38ポイント増と改善。インハウスを除いて全ての業態で2桁の回復を見せた。3ヶ月後の見通しでは、総合旅行会社がマイナス12ポイントのマイナス26、海外旅行系旅行会社がマイナス13ポイントのマイナス38と全体の傾向とは異なる見方を示した。
需要・顧客層別の現況は、商用・視察が27ポイント改善した。また、シニアはもっともDI値が高く、マイナス15に留まっている。学生を除いて全ての顧客層で10ポイント以上上昇した。3ヶ月後は、学生が夏休みを迎えることから、13ポイント上昇しマイナス47になると見通す。このほか、OLは10ポイント、ファミリーは17ポイントの上昇を見込んでいる。
方面別の現況は、全方面で上昇しており、とくにアメリカ・カナダが25ポイント、ハワイが14ポイント、ヨーロッパが11ポイントと大きく改善した。また、中国はマイナス1になるなど、上海万博の効果で需要が大きく回復。3ヶ月後の見通しでは、6ポイント上昇してDI値がプラスに転じる見込みだ。
なお、国内旅行の現況のDI値は、22ポイント減のマイナス28で、前回の見通しマイナス34に比べて6ポイント上昇している。3ヶ月後は夏休みの需要をかんがみ、さらに8ポイント上昇しマイナス20になる見込みだ。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。今回の設定数は617社で、うち217社から回答があった。