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オーストラリア政観、教育旅行セミナーを開催−学校関係者向けに

  • 2010年6月28日
 オーストラリア政府観光局(TA)はこのほど、東京で学校関係者を対象に教育旅行セミナーとワークショップを開催した。オーストラリア大使館も協力し実施したもので、東京を中心に約35校40名が参加した。TAシニアマーケティングエグゼクティブの雨宮秀行氏は、海外修学旅行の人気方面で2001年以来連続1位を維持していることを紹介し、オーストラリアの人気の高さを強調した。

 また、オーストラリア大使館教育担当参事官のミッシェル・アラン氏がオートラリアの留学事情を説明。2009年のオーストラリアへの留学者数は前年比13.3%増の63万1935人だが、日本は1万2553人と6.4%減となったという。アラン氏は「日本の若者は海外に行かなくなっており、世界情勢の理解力やグローバル社会での競争力が育たないのでは」との懸念を示しながらも、2008年度が16%減だったことから「やや良くなってきているのでは」との見方を示した。

 留学生の傾向としては、大学や専門学校に通う日本人留学生のうち約7割がオーストラリア国内でビザを申請している点をあげ、「語学学校に通った後、オーストラリアが気に入り、大学等に通うためにビザを申請して留学期間を延ばす」と分析した。

 また、アラン氏は留学のメリットとして英語力の向上、国際的な環境下で学ぶことでグローバルマインドが育つこと、将来のキャリアに役立つスキルが身につくこと、学生自身の考える力や想像力がつくことをあげ、教育の質の高さをアピールした。オーストラリアでは国をあげて留学生の受け入れをサポートしており、留学生のための教育サービス体制(ESOS)法で留学生に質の高い教育を提供し、留学生を法律で保護している。留学生に対するアンケートでも、留学先に選んだ理由として高等教育、職業訓練校、英語学校で「質の高い教育」が1位となったという。