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IHG・ANA、ショーケース開催で関係強化ねらう−MICE需要取り込みも

  • 2010年6月14日
 IHG・ANA・ホテルズグループジャパンは6月14日に東京、17日に大阪で「IHG・ANAジャパン・ショーケース2010」を開催する。これはIHG・ANAとIHGのグループホテルの担当者らが集まるワークショップで、昨年初めて開催。今回は海外、国内あわせて38軒が集合し、約350名の来場を見込む。

 同社セールス統括部長、日本/韓国のマーク・フラワー氏は6月11日、本誌取材に対して「日本市場では旅行会社などパートナーとの関係がカギになる」と認識を説明。ショーケースでも関係強化を大きな目的としている。また、既存顧客だけでなく新しい取引先の開拓や、新ホテルの紹介にも期待する。

 インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)のホテル数は3月31日時点で全世界に4476軒、客室数は65万1830室。今後稼動予定のホテルは1344軒にのぼり、20万895室が増加する予定だ。特に最上位ブランドのインターコンチネンタルブランドは営業中の166軒5万5874室に対して、稼動予定は64軒2万536室と大きな拡大を予定している。今回のショーケースには、ホテル・インディゴ上海、インターコンチネンタル・アシアナ・サイゴンなど8軒の新ホテルが参加する予定だ。


▽MICE需要取り込みで営業体制強化、問い合わせに2時間で回答も

 今回のショーケースでは、MICEなど団体需要の取り込みもねらっており、旅行会社や企業の担当者の来場にも期待する。同社リージョナルセールス 営業統括部長の北原匡氏によると、MICEや団体などは2010年度に注力する分野の一つで、営業体制の強化や政府の観光政策との連携などを進めている。

 このうち営業体制の強化では、例えば「インターコンチネンタル・ミーティング」のプログラムを、4月にヨコハマ・グランド・インターコンチネンタル・ホテルで先行導入。これは、例えば横浜中華街での体験プログラムなど、その土地ならではのかけがえのない体験を盛り込むほか、インターネットベースの情報ツールや専任者の配置を特徴とするもの。

 さらに、最初の問い合わせから回答までの時間を短縮するために、MICEなどの団体受注の見積りシステムも導入。アジア内のホテルであれば、原則2時間以内、その他の地域では24時間以内に回答することで成約率の向上につなげられるという。