フランダース、日本人20万泊の早期回復ヘ−春の強化と需要の通年化ねらう
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須藤氏によると、フランダースの観光需要はチューリップが見ごろの春に集中しているという。2009年は他の月が約2000泊から7000泊であるなか、4月の宿泊数は約1万1000泊となった。ピーク時の宿泊施設の混み具合も落ち着いてきているといい、ブリュージュなどでは宿を押さえやすくなったことから、積み増す余地があるとの考えだ。
一方、需要の通年化について、セミナーに合わせて来日した本局マーケティング・ディレクターのピイト・ヨンカース氏は、「フランダースは小さいながらも美しい要素が豊富にあり、1年を通してどの季節も訪れる価値がある」とアピール。セミナーでは、秋の紅葉の美しさや冬のクリスマスマーケットなどの魅力を紹介した。なかでもクリスマスマーケットは1月6日まで実施されており、年末年始の商品にも組み込めるという。
このほか街歩きもアピールし、各都市の特徴を活かした滞在プランを提案。また、充実した鉄道網と都市間の近さから、都市同士を組み合わせた周遊プランも紹介。画家ブリューゲルの描いた美しい庭や自然をめぐる、ブリュッセルを起点とした「ブリューゲル街道の旅」や、ブリュージュやゲント、ブリュッセルの移動間に組み込める、運河の光景や田舎での体験など郊外の素材の魅力を訴えた。