「離島発」チャーター、チャイナエアラインなど取り組み−販売好調
日系航空会社が地方路線を整理する中で、地方発着のチャーター便の活用が求められているが、一部の航空会社が離島からITCチャーターを設定し、結果を残している。チャイナエアライン(CI)は、6月10日出発で13日帰着の鹿児島県種子島/台北間チャーターを設定。CI福岡支店によると、種子島空港にとって初の国際チャーター便で、すでにエコノミークラスのみ155席のボーイングB737-800型機が満席となる予約が入っているという。CIでは、昨年9月にも同県徳之島からチャーターを運航しており、この時も同型機で95%の座席使用率を記録した。
鹿児島県ウェブサイトによると種子島の人口は約3万4000人、徳之島は約2万7000人で、CIでは「人口からすればリスクは高いと考えた」ものの、離島から海外に出るためには福岡や東京、関西などを経由しなければならず、旅費もかさんでしまうことから、旅行代金が多少高かったとしても直行チャーター便に需要はあると判断。CIから農協観光鹿児島支店などに提案し、実現した。旅行代金は3泊4日で平均10万円前後という。
また、中国東方航空(MU)も今年5月13日出発、16日帰着の上海チャーターを徳之島から運航。MUによると「MUだけでなく中国系でもおそらく初」で、販売実績も「非常に良かった」という。
離島発着のチャーター便を運航しようとすると、CIQなど地方空港特有の課題がある。また、滑走路の長さによって機材の大きさが制限されることや定期便との兼ね合い、さらに燃油費用が高くなるなど離島ならではの悩みもある。しかし、2社ともに今後の継続展開には前向きな姿勢で、特にCIは「来年、再来年も連続して実施したい」と意欲を見せた。
なお、チャーターの利用促進に取り組む日本旅行業協会(JATA)は、現在「チャーターコーディネーター」の設置に向けて人選を進めているところ。チャーターコーディネーターは、旅行会社や航空会社、外国政府観光局、地方自治体、空港会社などの情報を集約して橋渡しする役目を担う予定で、離島を含めて地方発着チャーター便増加の後押しが期待される。人選は来週にも決定する見込みだ。
◆JATA、チャーター促進で「コーディネーター」設置を検討−4月開始めざす(2010/03/18)
鹿児島県ウェブサイトによると種子島の人口は約3万4000人、徳之島は約2万7000人で、CIでは「人口からすればリスクは高いと考えた」ものの、離島から海外に出るためには福岡や東京、関西などを経由しなければならず、旅費もかさんでしまうことから、旅行代金が多少高かったとしても直行チャーター便に需要はあると判断。CIから農協観光鹿児島支店などに提案し、実現した。旅行代金は3泊4日で平均10万円前後という。
また、中国東方航空(MU)も今年5月13日出発、16日帰着の上海チャーターを徳之島から運航。MUによると「MUだけでなく中国系でもおそらく初」で、販売実績も「非常に良かった」という。
離島発着のチャーター便を運航しようとすると、CIQなど地方空港特有の課題がある。また、滑走路の長さによって機材の大きさが制限されることや定期便との兼ね合い、さらに燃油費用が高くなるなど離島ならではの悩みもある。しかし、2社ともに今後の継続展開には前向きな姿勢で、特にCIは「来年、再来年も連続して実施したい」と意欲を見せた。
なお、チャーターの利用促進に取り組む日本旅行業協会(JATA)は、現在「チャーターコーディネーター」の設置に向けて人選を進めているところ。チャーターコーディネーターは、旅行会社や航空会社、外国政府観光局、地方自治体、空港会社などの情報を集約して橋渡しする役目を担う予定で、離島を含めて地方発着チャーター便増加の後押しが期待される。人選は来週にも決定する見込みだ。
◆JATA、チャーター促進で「コーディネーター」設置を検討−4月開始めざす(2010/03/18)