JTB、純損失146億円で過去最大、旅行売上1兆円割れ−10年度は黒字目標
ジェイティービー(JTB)の2010年3月期連結決算(2009年4月1日〜2010年3月31日)は、最終損益が145億5700万円の損失と過去最大の赤字となった。景気低迷や新型インフルエンザ、国内旅行のウェブ販売への移行などが減収要因といい、売上高は前年比12.1%減の1兆1212億8000万円、営業損益は経費を152億5000万円削減したものの、減収をおぎなえきれず33億9200万円の損失となった。経常損益は16億6800万円の損失、当期純損益は構造改革の推進による店舗移転、拠点集約、早期退職などの影響もあり、104億2200万円の損失となった。
旅行業の売上高は12.9%減の9906億4900万円と1兆円を割り込んだ。このうち海外旅行は、新型インフルエンザの影響のほかルックJTBの販売単価も下落し、17.4%減の4071億4600万円、取扱人数も7.0%減の329万3061人となった。ただし、ルックJTBや製販・添乗一体型のJTBグランドツアー&サービス、メディア販売などの企画商品分野の取扱人数は伸び、1.9%増の187万2000人となった。取り組みを強化した包括旅行チャーターも、取扱人数は20%増の10万3000人と好調だった。
国内旅行は教育旅行がほぼ堅調に推移したものの、オンライン販売への移行に対応しきれず10.0%減の5396億2400万円。インバウンドは円高の影響で2.1%減の438億7900万円となったが、「JAPANiCAN.com」では取り扱いを伸ばして前年比19.6%増の10億8000万円、取扱人数も36.0%増の6万7300人と大幅に増加した。
このほか、海外での売り上げは日本発海外旅行の需要低迷を受け、事業全体の取扱額は16.7%減となった。一方、日本からの海外旅行以外は42.5%増の430億円と大きく伸びを見せた。WEB事業部門では、JTBのウェブサイト、店頭、コールセンターの連動によるクロスチャネルの推進や「るるぶトラベル」の新機能追加、仕入れ営業や広告宣伝の強化をした結果、好調に推移した。
2011年3月期は経常利益80億円と黒字化を見込む。売上高はグループ内取引を含めた単純合算で1兆5458億円、売上総利益は3581億円、経常利益は80億円、純利益は57億円とした。また、2009年度から実施してきた3ヶ年の中期経営計画を繰り上げて2010年度を最終年度とし、2011年度から次期中期経営計画に移る方針だ。
▽旅行事業営業概況一覧
▽海外旅行方面別送客人数一覧
旅行業の売上高は12.9%減の9906億4900万円と1兆円を割り込んだ。このうち海外旅行は、新型インフルエンザの影響のほかルックJTBの販売単価も下落し、17.4%減の4071億4600万円、取扱人数も7.0%減の329万3061人となった。ただし、ルックJTBや製販・添乗一体型のJTBグランドツアー&サービス、メディア販売などの企画商品分野の取扱人数は伸び、1.9%増の187万2000人となった。取り組みを強化した包括旅行チャーターも、取扱人数は20%増の10万3000人と好調だった。
国内旅行は教育旅行がほぼ堅調に推移したものの、オンライン販売への移行に対応しきれず10.0%減の5396億2400万円。インバウンドは円高の影響で2.1%減の438億7900万円となったが、「JAPANiCAN.com」では取り扱いを伸ばして前年比19.6%増の10億8000万円、取扱人数も36.0%増の6万7300人と大幅に増加した。
このほか、海外での売り上げは日本発海外旅行の需要低迷を受け、事業全体の取扱額は16.7%減となった。一方、日本からの海外旅行以外は42.5%増の430億円と大きく伸びを見せた。WEB事業部門では、JTBのウェブサイト、店頭、コールセンターの連動によるクロスチャネルの推進や「るるぶトラベル」の新機能追加、仕入れ営業や広告宣伝の強化をした結果、好調に推移した。
2011年3月期は経常利益80億円と黒字化を見込む。売上高はグループ内取引を含めた単純合算で1兆5458億円、売上総利益は3581億円、経常利益は80億円、純利益は57億円とした。また、2009年度から実施してきた3ヶ年の中期経営計画を繰り上げて2010年度を最終年度とし、2011年度から次期中期経営計画に移る方針だ。
▽旅行事業営業概況一覧
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