観光庁が取りまとめた主要旅行会社の2009年度（2009年4月〜2010年3月）の旅行総取扱額（速報値）は、前年比13.9％減の5兆5402億8349万6000円となった。このうち、海外旅行取扱額は19.3％減の1兆9541億6977万円、国内旅行取扱額は10.6％減の3兆5338億8828万5000円、外国人旅行は15.8％減の522億2544万1000円となった。

　また、募集型企画旅行の総取扱額は11.6％減の1兆5893億629万9000円で、海外旅行は13.4％減の6450億6296万6000円、国内旅行は10.4％減の9410億5081万8000円、外国人旅行は3.8％増の31億9278万5000円で、取扱人数は、海外旅行が2.4％増の440万5659人、国内旅行が8.0％減の3858万7049人、外国人旅行が9.2％減の16万6740人となった。

　最も総取扱額が高かったのは、ジェイティービー（JTB）グループ14社合計で14.8％減の1兆782億7839万6000円で、2番目が近畿日本ツーリスト（KNT）の16.8％減の3803億4060万5000円、3番目が阪急交通社の0.4％増の3528億6283万2000円となった。取扱額がプラス成長したのは、0.7％増となったi．JTBと0.4％増となった阪急交通社で、海外旅行取扱額では、JTBが18.3％増と2桁成長したほか、JTBグローバルマーケティング＆トラベル（JTBGMT）が7.1％増、阪急交通社が1.6％増であった。

　海外旅行取扱額では、JTB14社合計の23.4％減の3383億5014万4000円がもっとも高く、エイチ・アイ・エス（HIS）の14.1％減の2628億98万3000円、阪急交通社の1.6％増の2181億2971万8000円が続いた。


▽3月単月の海外旅行取扱額は21ヶ月ぶりの増加し合計でも1.8％増に

　3月の旅行取扱額は、1.8％増の5073億2308万6000円となり19ヶ月ぶりに増加した。また、海外旅行は21ヶ月ぶりとなる6.3％増の1920億1562万7000円、国内旅行は1.0％減と17ヶ月連続で減少し3107億6469万9000円、外国人旅行は21.3％増と大幅増の45億4276万円となった。海外旅行については、アジア方面の廉価商品やヨーロッパ方面の商品が好調だった旅行業者もあったという。一方、国内旅行は景気低迷の影響で引き続き減少した。

　募集型企画旅行の取扱状況は、総取扱額が1.3％減の1497億4531万2000円、取扱人数は、2.1％減の437万1267人であった。


▽主要旅行会社取扱概況（エクセルファイル）
【2010年3月】
【2009年度累計】