タイ国際航空、就航50周年で日本市場重視変わらず−羽田/バンコク線就航へ

  • 2010年5月19日
 タイ国際航空(TG)は5月18日、日本就航50周年を記念したイベントを開催し、TG日本地区総支配人のウィワット・ピヤウィロ氏が「日本はもっとも大切なマーケット」と日本市場重視の姿勢を改めて示した。また、バンコクでの情勢が悪化していることにも触れ、「みなさんの協力を得ながら難局を乗り越えたい」と旅行会社や業界関係者らと関係強化を訴えた。さらに、10月末には羽田/バンコク線に就航することを明かし、成田/バンコク線に加えて首都圏からの路線が充実することとなる。同路線はデイリー運航の予定で、現在スケジュールについて日本政府に申請中だ。6月上旬には正式に決定する予定だという。スケジュールが決定すれば、旅行会社の下期商品への利用が見込まれる。

 バンコクでの情勢悪化による影響については、前年と比べるとキャンセルの数はそれほど多くはないものの、この2日間で業務渡航のキャンセルなどが発生する動きもあったという。すでに外務省が渡航情報を引き上げており、旅行会社各社はバンコクを含むパッケージツアーの催行を中止。このまま不安定な状態が長引けば、通常夏休み期間の予約が入り始める6月前半も影響が出る可能性があるようだ。不安定な情勢は楽観視できないが、羽田への就航は需要喚起につながりそうだ。

 なお、当日は業界関係者や応募した一般消費者など約300名が集まり、客室乗務員の歴代ユニフォームコレクションや日本とTGの50年間をまとめた映像などで50周年の歴史を振り返った。