阪急交通社、旅行取扱額で3位浮上−阪神航空と統合で2位も視野

  • 2010年5月10日
 阪急交通社の2009年度(2009年4月〜2010年3月)の旅行取扱額が前年比0.4%増の3528億6283万円となり、同期間の日本旅行の3474億2699万円(18.0%減)を上回った。ジェイティービー(JTB)グループの実績はまだ発表されていないが、近畿日本ツーリスト(KNT)は3799億5500万円で、阪急交通社が業界3位に浮上したことになる。

 阪急阪神交通社ホールディングス前代表取締役社長(現代表取締役取締役会長)の小島弘氏は、2009年12月にトラベルビジョンのインタビューに答えた際、「新型インフルエンザ発生後に積極的に宣伝広告し、マーケットリカバリーにあわせて迅速に対応できたことが奏功した」と話しており、下期もシルバーウィークを契機に堅調に推移したようだ。このほか、中国が回復し始め、09年度で目標送客数の20万人に近づく19万人を達成したことも好調な実績に影響したようだ。

 なお、阪急交通社は2010年4月に阪神航空と経営を統合しているが、2社合計の2009年度旅行取扱額は0.9%減の3818億9762万円となり、KNTも上回ることになる。

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