日系2社、GWの国際線旅客数は8%減、NHは増加−JLは利用率が80%に

  • 2010年5月7日
 日本航空(JL)と全日空(NH)の2010年ゴールデンウィーク期間(2010年4月28日〜5月5日)の国際線旅客数は、前年比約8%減の34万3108人となった。このうちJLは13.8%減の23万4152人であったが、NHは7.3%増の10万8956人と増加。ただし、利用率はJLが7.1ポイント増の80.0%となったのに対し、NHは4.0ポイント増の75.6%に留まった。


 JLの方面別実績では、ハワイとオセアニア、台湾の旅客数がプラス成長。利用率は全方面で前年を上回っており、中国と台湾は2ケタの増加。最も利用率が高かったのはハワイで約1ポイント増の86.1%となった。ビジネスクラスやエコノミークラスのダイナミックセイバーなど、個人型運賃の利用が好調であったという。



 一方、NHの方面別旅客数では欧州が22.7%減と大きく減少した以外は前年を上回り、特に中国は21.4%増、リゾート線は14.7%増となるなど好調であった。欧州はアイスランドの火山噴火の影響があったものと見られ、利用率も約16ポイント減の66.1%となった。



 なお、ゴールデンウィーク前の予約状況と比較すると、アイスランドの火山やタイの政情不安の影響が顕著に出ている。予約数と実際の旅客数の差は、欧州線ではJLが3661人減、NHが1761人減で、タイを含む東南アジア、アジア方面では、JLが4450人減、NHが875人減となった。


▽関連記事
日本航空と全日空、GWの国際線予約数で明暗−関空・中部は近距離人気(2010/04/22)