全日空、2期連続の最終赤字、10年度は国際線強化で黒字化へ
全日空(NH)の2010年3月期(2009年4月1日〜2010年3月31日)の連結業績で、売上高は前年比11.8%減の1兆2283億円、営業損益は542億万円の赤字(前年、以下同じ:75億8900万円の黒字)となった。経常損益は863億円の赤字(9100万円の黒字)、純損益は573億円の赤字(42億円の赤字)で、2期連続の最終赤字となった。営業費用を8.4%減の1兆2826億円と削減したものの、景気後退と新型インフルエンザによる影響で売上高が大幅に減少。4月30日に実施した記者会見で、NH専務取締役執行役員の日出間公敬氏は「大変厳しい結果」としつつ、2011年3月期(2010年4月1日〜2011年3月31日)の黒字達成に向けて意欲を示した。
航空事業は、売上高が11.5%減の1兆878億円で、営業費用が6.5%減の1兆1454億円、営業損益は575億円の赤字(47億円の黒字)。国際線事業の売上高は26.4%減の2141億円、国内線事業は9.8%減の6309億円であった。国際線の運航実積は、旅客数が5.3%増の466万6704人で、座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)は4.2%減、輸送量をあらわす有償旅客キロ(RPK)が4.4%増となり、ロードファクターは6.3ポイント増の75.7%となった。旅客数は増加したものの、単価が30.1%減(燃油サーチャージの下落分を除けば21.2%減)と大きく落ち込んだ。
2011年3月期は、売上高が10.7%増の1兆3600億円、営業利益が420億円、経常利益が130億円、純利益が50億円を見通す。特に中期経営戦略でかかげる、首都圏空港の拡張を契機とした国際線事業の拡大により、国際線事業で590億円の増収をめざす。国内線事業も240億円の増収を見込む。営業損益ベースでは、国内線が450億円の黒字、国際線が50億円の赤字となる予測だ。
なお、ANAセールスを含む旅行事業は、売上高が11.5%減の1669億円と前年を下回ったものの、営業損失は6億円から1800万円に縮小。募集型企画旅行の収入は海外旅行が28.5%減の211億8900万円、国内旅行が8.0%減の1324億5900万円であった。
航空事業は、売上高が11.5%減の1兆878億円で、営業費用が6.5%減の1兆1454億円、営業損益は575億円の赤字(47億円の黒字)。国際線事業の売上高は26.4%減の2141億円、国内線事業は9.8%減の6309億円であった。国際線の運航実積は、旅客数が5.3%増の466万6704人で、座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)は4.2%減、輸送量をあらわす有償旅客キロ(RPK)が4.4%増となり、ロードファクターは6.3ポイント増の75.7%となった。旅客数は増加したものの、単価が30.1%減(燃油サーチャージの下落分を除けば21.2%減)と大きく落ち込んだ。
2011年3月期は、売上高が10.7%増の1兆3600億円、営業利益が420億円、経常利益が130億円、純利益が50億円を見通す。特に中期経営戦略でかかげる、首都圏空港の拡張を契機とした国際線事業の拡大により、国際線事業で590億円の増収をめざす。国内線事業も240億円の増収を見込む。営業損益ベースでは、国内線が450億円の黒字、国際線が50億円の赤字となる予測だ。
なお、ANAセールスを含む旅行事業は、売上高が11.5%減の1669億円と前年を下回ったものの、営業損失は6億円から1800万円に縮小。募集型企画旅行の収入は海外旅行が28.5%減の211億8900万円、国内旅行が8.0%減の1324億5900万円であった。