卒業旅行レポート:タイ、チェンマイ、ラオス12日間、自由旅行のケース
安く、楽しく、体力の許す限りの出会いと驚きを期待
〜大自然・異文化と触れあう自由気ままな旅〜
これまでの海外旅行経験が14回という、ヘビーリピーターからのレポート。航空券とホテルを個人で手配し、後は現地へ渡航。「現地の自然を肌で感じる、作り物ではない生の旅」を求め、大雨のなか4時間もトレッキングをしたり、現地の人々や世界各国の観光客と会話をしたり。今まで経験していないことを積極的に取り入れ、そこでの体験や出会いは忘れられない宝物になったという。海外旅行に慣れて何度出かけていても、その都度、新しい楽しみがある。レポートではそんな新鮮な感性が随所に見られる。
◆旅行者データ
旅行者データ
2008年度4年制大学・法学部卒業 女性 これまでの海外旅行回数14回
旅行実施時期:2008年9月2日〜2008年9月14日 12日間
旅行手配金額:約8万円、現地消費額:約3万円
旅行前
行ったことのない国へ、友人の口コミも後押し
海外ボランティアの経験があり、フィリピン、インドネシア、タイなどの東南アジア諸国はほとんど訪れていたが、ラオスには行ったことがなかった。国境を地上で渡ってみたかったこともあり、タイからラオスへ行く旅程に決定。ラオスに行ったことのある友達の「すごく緩やかで、自然で、東南アジアのなかで一番いいところだよ」との話も、行きたい気持ちを高めてくれた。
今回の旅行はとにかく安く、楽しく、体力の許す限りというスタンス。移動は現地のバスやボート、徒歩を中心とし、今まで経験したことがないことを進んで取り入れた。例えば炎天下に5時間もスピードボートに乗って移動するなんて、若い今だからこそできることだ。「お金がそんなになくても、その国の自然と人々がいれば絶対に楽しめる!」とアグレッシブな気持ちで準備を進め、様々な出会いや驚きを期待していた。
できるだけ長く旅行をするために、旅行形態は自由旅行で節約旅行とした。泊まる場所や食べるところなどは同行の仲間と自力で探し、現地の人とたどたどしい英語で交渉しなくてはならないが、度胸がつき、判断力が要求され、心身ともに鍛えられたと思う。ハプニングといえば、ラオスでひどい下痢をしてトイレから半日出られなくなったこと、タイで財布をなくして警察の世話になったことくらいだ。財布は戻ってこなかったが、お金は分けて持っていたので、旅行に支障はなかった。
旅行のハイライト
旅先の出会いで学ぶ
チェンマイではお寺を歩いて巡り、あるお寺でエーさんという僧侶と友達になった。日本の政治への関心が高く、いくつか質問されたが、どれもうまく答えられず恥ずかしかった。エーさんは英語が上手で日本語も勉強している。年齢は私たちと同じくらいだというのに、その意識の高さに驚いた。
また、チェンマイでは1泊2日のトレッキングツアーが、ダイナミックな自然を感じられて印象的だった。山登りをはじめたらちょうど激しいスコールとなり、どしゃぶりのなか約4時間ひたすら歩いた。川のなかを歩き、丸太の一本橋を渡るうちにいつの間にかヒルに足の血を吸われていた。友人はお腹に3匹もくっついていて、それは身の毛のよだつ恐ろしい光景で、今思い出しても鳥肌が立つ。その日は電気もガスもトイレもない現地の集落で宿泊。ツアーには私たち3人のほか、オランダやスペイン、ノルウェーなど世界各国からやってきた人々が参加していて、夜は全員でゲームをして過ごした。言葉があまり通じなくても、こんなに楽しめるということがわかった。
もうひとつのハイライトはラオス。タイのチェンコーンから川を渡って入国した。入国した町からルアンパバンへは、メコン川をスピードボートで下ること約5時間。スピードボートは屋根もなくエンジンの爆音がうるさくて炎天下では辛かったが、乗っているうちにエンジン音が心地よくなってきて気づいたら眠ってしまっていた。
ルアンパバンは気ままにぶらぶら散歩して、ゆったりするのがとても似あう町だ。私たちもマッサージをしに行ったり、マーケットで雑貨や服を買ったり、美味しいものを食べたり、メコン川で子供たちと水遊びをし、浮き輪に乗って川くだりをしたりと、とにかく自由気ままにやりたいことを思い思いに楽しんだ。
卒業旅行を終えて
旅行で芽生えた感謝の気持ち
今回の旅行では、一緒に旅行に行ってくれた友達のありがたさや現地の人々、世界各国からの旅行者の温かさを肌で感じられた。移動や食べ物に苦労した分、優しくされたときの喜びはひとしおだ。
泊まるところや移動、現地でのツアーの手配などを自分たちで交渉するなかで、度胸がついて精神的に強くなった気がする。そして何よりも、一人では難しいことでも3人で協力することで団結力が生まれ、行く前より仲が深まったと思う。長い期間、不便な場所にいると仲間の雰囲気が悪くなることもあるが、そこでいかに踏ん張って人に気をつかえるかということも大切だと感じた。仲間がいなければ旅行に来ることができなかったし、そのことを心に留めて旅行をした。
やはり海外旅行に行ったら、日本ではできないようなことを経験して帰りたいと思う。旅行先の土地を自分の足で歩いて、泳いで、食べてこそ、その国の良さや土地柄が何となく分かってくるのではないだろうか。そして、日本の良いところや直すべきところが見えてくればよいと思う。今回はそんなことを考えるきっかけになったと思う。
病気の人や体の不自由な人、貧しい国に生まれた人は、私のような好き勝手な旅はできないだろう。それを思うと自分はどれだけ幸せで恵まれているのか、感謝の気持ちでいっぱいだ。一緒に行ってくれた友達、遊んでくれた現地の子供たち、健康な自分の体に感謝。そして旅費を貸してくれて、心配しながらも快く送り出してくれた母親に感謝している。社会人になったらなかなかできないような貴重な体験ができ、とても良い思い出となった。
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〜大自然・異文化と触れあう自由気ままな旅〜

◆旅行者データ
旅行者データ
2008年度4年制大学・法学部卒業 女性 これまでの海外旅行回数14回
旅行実施時期:2008年9月2日〜2008年9月14日 12日間
旅行手配金額:約8万円、現地消費額:約3万円
旅行前
行ったことのない国へ、友人の口コミも後押し

今回の旅行はとにかく安く、楽しく、体力の許す限りというスタンス。移動は現地のバスやボート、徒歩を中心とし、今まで経験したことがないことを進んで取り入れた。例えば炎天下に5時間もスピードボートに乗って移動するなんて、若い今だからこそできることだ。「お金がそんなになくても、その国の自然と人々がいれば絶対に楽しめる!」とアグレッシブな気持ちで準備を進め、様々な出会いや驚きを期待していた。
できるだけ長く旅行をするために、旅行形態は自由旅行で節約旅行とした。泊まる場所や食べるところなどは同行の仲間と自力で探し、現地の人とたどたどしい英語で交渉しなくてはならないが、度胸がつき、判断力が要求され、心身ともに鍛えられたと思う。ハプニングといえば、ラオスでひどい下痢をしてトイレから半日出られなくなったこと、タイで財布をなくして警察の世話になったことくらいだ。財布は戻ってこなかったが、お金は分けて持っていたので、旅行に支障はなかった。
旅行のハイライト
旅先の出会いで学ぶ

また、チェンマイでは1泊2日のトレッキングツアーが、ダイナミックな自然を感じられて印象的だった。山登りをはじめたらちょうど激しいスコールとなり、どしゃぶりのなか約4時間ひたすら歩いた。川のなかを歩き、丸太の一本橋を渡るうちにいつの間にかヒルに足の血を吸われていた。友人はお腹に3匹もくっついていて、それは身の毛のよだつ恐ろしい光景で、今思い出しても鳥肌が立つ。その日は電気もガスもトイレもない現地の集落で宿泊。ツアーには私たち3人のほか、オランダやスペイン、ノルウェーなど世界各国からやってきた人々が参加していて、夜は全員でゲームをして過ごした。言葉があまり通じなくても、こんなに楽しめるということがわかった。
もうひとつのハイライトはラオス。タイのチェンコーンから川を渡って入国した。入国した町からルアンパバンへは、メコン川をスピードボートで下ること約5時間。スピードボートは屋根もなくエンジンの爆音がうるさくて炎天下では辛かったが、乗っているうちにエンジン音が心地よくなってきて気づいたら眠ってしまっていた。
ルアンパバンは気ままにぶらぶら散歩して、ゆったりするのがとても似あう町だ。私たちもマッサージをしに行ったり、マーケットで雑貨や服を買ったり、美味しいものを食べたり、メコン川で子供たちと水遊びをし、浮き輪に乗って川くだりをしたりと、とにかく自由気ままにやりたいことを思い思いに楽しんだ。
卒業旅行を終えて
旅行で芽生えた感謝の気持ち

泊まるところや移動、現地でのツアーの手配などを自分たちで交渉するなかで、度胸がついて精神的に強くなった気がする。そして何よりも、一人では難しいことでも3人で協力することで団結力が生まれ、行く前より仲が深まったと思う。長い期間、不便な場所にいると仲間の雰囲気が悪くなることもあるが、そこでいかに踏ん張って人に気をつかえるかということも大切だと感じた。仲間がいなければ旅行に来ることができなかったし、そのことを心に留めて旅行をした。
やはり海外旅行に行ったら、日本ではできないようなことを経験して帰りたいと思う。旅行先の土地を自分の足で歩いて、泳いで、食べてこそ、その国の良さや土地柄が何となく分かってくるのではないだろうか。そして、日本の良いところや直すべきところが見えてくればよいと思う。今回はそんなことを考えるきっかけになったと思う。
病気の人や体の不自由な人、貧しい国に生まれた人は、私のような好き勝手な旅はできないだろう。それを思うと自分はどれだけ幸せで恵まれているのか、感謝の気持ちでいっぱいだ。一緒に行ってくれた友達、遊んでくれた現地の子供たち、健康な自分の体に感謝。そして旅費を貸してくれて、心配しながらも快く送り出してくれた母親に感謝している。社会人になったらなかなかできないような貴重な体験ができ、とても良い思い出となった。
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