ユナイテッド航空とUSエアウェイズ、合併交渉が破談

  • 2010年4月26日
 USエアウェイズ(US)は現地時間4月22日、ユナイテッド航空(UA)との合併交渉を打ち切ったと発表した。US会長兼CEOのダグ・パーカー氏は声明の中で、「UAとの2社間で提携の可能性について議論してきたが、広範な検討と慎重な熟慮の結果、議論を継続しないことを決めた」と説明した。

 ただし、パーカー氏は「(航空業界において)合併は道理にかなっている」との考え。「我々が参画するか否かは別にして、合併は航空業界の効率化を進め、不安定な経済や全世界規模の競争への耐性を強化できる」とし、合併自体には肯定的な見方を示した。

 なお、公式な発表はないものの、UAがコンチネンタル航空(CO)との合併交渉を再開したとする報道もあり、今後の推移に注目が集まる。UAは本誌取材に対して、「我々は合併が航空業界のためになると以前から言ってきており、従業員、顧客、株主の利益を最優先とする基本姿勢のもと、合併の機会を検討している」とコメントするにとどめた。


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