カナダ観光局会長、具体的イメージ訴求で誘客へ−カルガリー線も追い風に
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「知られていないカナダ」の例としては、世界遺産もその一つ。「カナダには15の世界遺産があるが、カナダ国内でも充分に認識されていない」とし、「世界遺産は(国の)宝であり、きちんと打ち出していきたい」と語った。こうしたイメージの具体化に向けては、旅行会社向けのセミナーやメディア露出を継続し、消費者にアプローチしたいという。
なお、日本市場は現在のところ、1月から3月は「15%から20%の伸び」で回復の兆しがあるという。CTCでは2010年の日本人訪問者数の目標を前年比50%増の30万人としているが、景気が回復傾向にあることやエア・カナダ(AC)が成田/カルガリー線に就航したこと、オリンピックでの注目などもあわせて、「達成は充分に可能」と意欲を示した。
▽アルバータ州、カルガリー線の通年化に向け活動強化
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活動を強化する際の方策としては、アラン氏のイメージ具体化の案に同意。例えば、カナディアンロッキーのイメージだけでなく、乗馬やゴルフ、ウォーキング、ロッククライミング、食事、ワインなどカナディアンロッキーでできる様々なアクティビティや魅力を伝えていきたいという。また、そのためにも、CTCや他の州の観光局と連携したセミナーなどで包括的なアピールをすることが重要と語った。