ベトナム航空、増便でベトナム中部をアピール−周遊型旅行も提案

今後の方針についてVN東日本旅客営業部次長の青木英雄氏は、「ベトナム中・北部を滞在型リゾートディスティネーションとして打ち出す」と説明。これは、VNが2010年から日本路線を便数ベースで117%増と大幅に増便し、日本航空(JL)とのコードシェア便を含めると、日本/ベトナム間の便数が合計週48便に増加することを受けたもの。ベトナム中部のフエ、ダラット、ニャチャンなどへの同日乗継が可能な日本路線が増えることを追い風にする考え。
すでにVWCと共同で中部ベトナムへの研修旅行も実施しており、セミナーでは研修旅行に参加した日本旅行東日本海外旅行商品部マネージャーの鈴木千春氏がプレゼンテーションを実施。同氏は、「世界遺産」「美しいビーチ」「多数のリゾートホテル」「ヘルシーなベトナム料理」「新しくオープンしたカジノ」「スパやマリンスポーツ」「ゴルフ場2施設」の7点を中部ベトナムの魅力として列挙し、シニア層から若者層までを取り込める観光素材があると説明。海岸沿いのリゾートホテルがオープンする2年から3年後には、「間違いなくベトナムを代表するビーチリゾートになる」と強調した。

なお、ベトナムの2010年1月から3月の日本人訪問者数は前年比約12%増の11万733人。VNの成田/ハノイ線および成田/ホーチミン線の搭乗率も83.9%を記録しているという。