全旅、JR東日本と提携 「地旅」と「旅市」で“着地型”商品販促

 全旅(池田孝昭社長)はこのほど、東日本旅客鉄道(JR東日本、清野智社長)と国内旅行業務に関する提携契約を締結した。JR東日本の国内旅行ブランド「びゅう」を受託販売するほか、ANTA会員が企画した着地型旅行商品にJR東日本の鉄道と宿をセットし全旅「地旅」ブランドで売り出す。全旅では4月1日付けで日本旅行とも業務提携を始めている。

 JR東日本では「びゅう」に加えて、東日本エリアの着地型観光プログラムを「旅市」ブランドで販売している。「旅市」は、ガイドの案内で風土や文化に触れ郷土食を味わうことなどをメーンにした地元発着の商品で、全旅の「地旅」と商品コンセプトは似通っている。今回の提携により、全旅は「地旅」商品をランドユニットとしてJR東日本に提供。「旅市」ブランドでも「地旅」が取り扱われることになる。

 全旅ではここ数年来、ANTA会員に「地旅」商品の造成を呼びかけ普及に努めてきたが一部を除き販売流通ルートが課題だった。「今後もJR東日本と相互協力体制を構築し、国内旅行の活性化に資する旅行商品の造成・販売を進めていく」としている。

 4月1日付けでスタートした日本旅行との業務提携では、日本旅行の「赤い風船」「マッハ」「ベスト」など国内外の募集型企画旅行商品や宿泊券を全旅クーポンでの精算を条件に、全国の全旅クーポン会の送客会員が販売できるようにした。


情報提供:トラベルニュース社