学生がマカオのツアーと挙式プロデュース−KNT、共栄大学と産学連携
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授業は4月から9月に15回を実施し、最終的に日本人市場向けの婚礼パッケージとツアーの構築をめざす。最初の10回程度で旅行業界やウェディング業界の基礎知識を座学で学び、その後ツアーとウェディングの担当ごとにグループ分けして実務を体験する。座学の講師は、KNTやマカオ観光局、ゼクシィを発行するリクルート、ワタベウェディングなどから社員を招くほか、介添え人や映像担当者の研修なども予定している。履修学生は4月のオリエンテーション後に、観光ビジネスコースで学ぶ20名を募集する。
ツアーは9月12日から3泊4日で決定。新郎新婦は、教育プログラムであることを承知するなど条件を設けて4月1日から5月31日まで募集。マカオまでの渡航費用や挙式関連費用は大学側が負担する。
マカオを取り上げた理由について同大学准教授の神末武彦氏は、ウェディングの定番デスティネーションでない方が創意工夫を必要とし、授業のねらいである社会人としての基礎能力の養成や、論理的思考と問題解決力の醸成につながると説明。2011年度以降も継続する方針で、「3年程度で他大学でも実施できるようなプログラムに完成させたい」(山田氏)という。2011年度は再度マカオで実施する予定だ。
KNTは航空券などの仕入れや新郎新婦の募集などを担当。マカオへの訪問回数は学生20名と新郎新婦が1回、教員が数回の予定だ。KNT執行役員・団体旅行事業本部カンパニー長の田ヶ原聡氏は「利益がでないわけではないが、度外視している」とし、人材育成の意義を重視する姿勢を説明した。
また、KNTでは、従来のような単なる教育旅行だけでなく、大学や専門学校に対して社員を講師として派遣してツアー造成などの座学から実務研修、海外研修ツアーなどを含めた包括的なプログラムも提案しており、ワールドランへの協力の過程でノウハウも蓄積したい考えだ。