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仁川空港、10年は日本人乗継客10%増へ−170都市のネットワーク強みに

  • 2010年3月26日
 仁川国際空港公社(仁川空港)は3月25日、旅行会社を対象に仁川国際空港乗り継ぎ需要促進説明会を開催した。仁川国際空港公社航空営業チーム長のヨ・テス氏は、約170都市へつながるネットワークの豊富さ、乗り継ぎのはやさ、充実した施設をアピールし、「仁川から世界につながる広い道がある。多様な商品をつくってほしい」と訴えた。また、2010年の日本人乗継客については「前年に比べて6%から10%程度増加すると見込んでいる」と述べた。このほか、今回のセミナーでは大韓航空(KE)もプレゼンテーションし、新シートやサマースケジュールについて紹介した。

 仁川空港は約170都市へのネットワークを持ち、乗継時間が24時間以内であれば目的地までスルーチェックインできることから乗継利便の高さをアピールする。さらに、乗り継ぎエリアでは保安検査後にインターネットラウンジやシャワールーム、子供向けのプレイルームや授乳室などを無料で利用できる。有料であれば、マッサージルームやカフェテリア、トランジットホテルなども使用可能だ。こうした施設の充実に加え、韓国の伝統文化を体験する施設も設置、英語や中国語のほか日本語で案内し乗り継ぎでも韓国文化を体感できるようにした。

 このほか、このほど乗継客向けに作成した仁川空港利用案内やクーポンのセット「スマートトラベルキット」も旅行会社経由で提供する。さらに、4月からは1万ウォン分のクーポン券提供や免税店を対象とした割引などの施策も計画。ヨ氏は、「乗継需要の取り込みをより強化するため、旅行会社を通じてアピールしていきたい」と話し、いずれも航空会社や旅行会社を通じてパッケージツアー参加者へ提供していく考えだ。


▽首都圏空港拡張後は互いに発展を

 2010年の成田、羽田の首都圏空港拡張については、成田の就航都市が約95都市と仁川空港の約半数にとどまっていることや、羽田は国内線需要が高いことなどに触れ、「現時点では大きな影響はないだろう」とコメント。また、「成田、羽田が共存するように、仁川も共存していきたい。互いの長所を活かして発展することで利用客によりよいサービスを提供できる」との考えを示した。