日本航空、第3四半期は純損失1779億円−国際線営業収益が41%減に

  • 2010年3月1日
 日本航空(JL)の2009年度第3四半期(2009年4月1日〜12月31日)の連結業績で、純損益は1779億円の赤字(前年、以下同:1760億円の赤字)となった。営業費用は前年比19.3%減の1兆2656億円と減少したものの、営業収益が26.6%減の1兆1448億円と営業費用の減少幅を上回った。特に、国際線旅客事業は41.0%減の3363億円と大きく落ち込んだ。営業損益は1208億円の赤字(1119億円の赤字)、経常損益は1533億円の赤字(1277億円の赤字)であった。

 国際線の有償旅客数は8.2%減の815万9881人で、有償旅客キロ(RPK)も8.6%減。ただし、座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)を13.2%減と絞ったため、ロードファクターは3.5ポイント増の69.3%となった。また、国内線は旅客数が11.0%減の2841万5288人でRPKが10.8%減。これに対して、ASKは4.5%減にとどめたことから、利用率は4.9ポイント減の59.8%となった。

 なお、今後の見通しについては、業績予想の前提となる更生計画を策定中であることから非公表とした。

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