エミレーツ航空上級副社長、成田路線の成功に自信、搭乗率80%めざす

  • 2010年2月19日
 エミレーツ航空(EK)コマーシャル・オペレーションズ・東アジア・オーストラレーシア地域上級副社長のリチャード・ジュズベリー氏は2月18日、成田就航を前に開催したレセプションの場で、成田路線の成功に自信を示した。「ドバイがデスティネーションとして今後も成長を続ける」ことに加え、「中東やヨーロッパ、アフリカへの需要と、それら地域から日本へのインバウンド需要もある」し、2010年のロードファクターは80%を超えると期待を示した。

 同時に成田路線を開設する中東系航空会社との競合については、日本と中東、日本と中東経由のヨーロッパやアフリカ、中南米などの双方向の需要を考慮すれば、「成田に就航する中東系航空会社すべてに充分なチャンスがある」と分析。その上で、EKの「7年間継続している旅行業界との関係とブランド力、商品・サービス」は強みになると説明した。ドバイに約300社の日本企業が進出し、現地に在住する日本人も約3000人を数えることも需要を支えるとした。また、EKが6大陸の100都市以上に就航していることから、中東以遠の路線の充実度も武器になるとの考えだ。

 なお、レセプションはジョン・カビラ氏が司会を務めるなど盛大に実施。会場では、成田路線に導入予定のボーイングB777-300ER型機に搭載する個室型のファーストクラスシートを展示し、来場した一般企業や航空、観光業界関係者450人以上にアピールした。