アクセスランキング、1位はスカイマークの茨城線、2位はJLとAA提携維持
[総評] 今週の1位は、スカイマーク(BC)が茨城空港にとって初の国内線となる茨城/神戸線に就航することを決めた記事となりました。現在決定している路線はアシアナ航空(OZ)のソウル線とBCの神戸線のみですが、大きな進展といって良いでしょう。民主党政権の誕生後、航空・空港行政の議論が活発化しており、茨城空港を含む地方空港のあり方についても様々な意見があります。それについてここで論じることは今回は控えますが、一所懸命に路線の誘致や交通アクセスの改善に取り組まれる地元関係者、そしてチャーター便を含めて座席を販売し、空港を活性化しようとする旅行会社の方々を思うと、なんとしても良い方向に進んでほしいと願ってやみません。
また、そうした心情を差し引いても、茨城空港はLCCやビジネスジェットなど成田空港と羽田空港では対応しきれない需要の取り込みを設備設計からねらっている点が他の空港と異なるため、以前から興味深く感じていました。都心からの距離など難点があり、首都圏空港の拡張を控えて順風とはいえない状況ですが、戦略次第では今後独自の存在感を持つ空港になり得る可能性を秘めていると思います。とはいえ、まずはOZとBCの2路線が第3、第4の路線につながるよう成功することが重要でしょうし、そのためには旅行会社の活躍がカギになるはずです。
アクセスランキングではこのほか、日本航空(JL)がアメリカン航空(AA)との提携維持を決定した記事が4位に入りました。もともと正解のない選択肢で、どちらを選んでもその正否は今後のJLの取り組み次第ですが、JLグループの皆様もようやく少し落ち着いてこられたのではないかと推察します。
ただ、一つ懸念されることは、3位の記事にもありますが、JL破綻の旅行・観光関連企業への影響です。JLが公的資金を投入されて再生する過程で、取引先である旅行会社など関連企業が経営を圧迫されるとすれば、経営のリスクとしてある程度の痛みは分かち合う必要がありますが、それが倒産となれば簡単には説明がつきません。前原誠司国土交通大臣はJLに対して値下げ競争で競争環境をゆがめないよう釘を刺されましたが、政府、JLともに取引先への配慮も忘れることのないよう願いたいと思います。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年2月第2週:2月8日2時〜2月12日18時)
第1位
◆茨城空港に初の国内線、スカイマークが神戸線就航へ−1日1往復、4月から(10/02/08)
第2位
◆ジャルパック大西社長、「まずまずのスタート」−質と新しさで目標達成へ(10/02/08)
第3位
◆1月の旅行業倒産件数は6件、9.5億円−全業種負債額はJALで210%増(10/02/09)
第4位
◆日本航空、アメリカン航空との提携維持、今月中旬にATI申請へ(10/02/10)
第5位
◆上海万博、誘致活動を本格展開−東京キックオフ式皮切りに(10/02/09)
第6位
◆ハワイコネクションが営業を停止−ウェディング取扱いで債権分類が難航か(10/02/08)
第7位
◆日系2社、一部カウンター営業を3月末で終了−利用者が減少、効率化はかる(10/02/12)
第8位
◆ガルーダ・インドネシア航空、機内でビザ発給と入国審査−1人25米ドル(10/02/09)
第9位
◆スイス・インターナショナル、発券手数料廃止へ−岡部支社長、関係重視を強調(10/02/09)
第10位
◆マリオット、旅行会社向けバレンタイン企画、抽選でラスベガス旅行を提供(10/02/10)
また、そうした心情を差し引いても、茨城空港はLCCやビジネスジェットなど成田空港と羽田空港では対応しきれない需要の取り込みを設備設計からねらっている点が他の空港と異なるため、以前から興味深く感じていました。都心からの距離など難点があり、首都圏空港の拡張を控えて順風とはいえない状況ですが、戦略次第では今後独自の存在感を持つ空港になり得る可能性を秘めていると思います。とはいえ、まずはOZとBCの2路線が第3、第4の路線につながるよう成功することが重要でしょうし、そのためには旅行会社の活躍がカギになるはずです。
アクセスランキングではこのほか、日本航空(JL)がアメリカン航空(AA)との提携維持を決定した記事が4位に入りました。もともと正解のない選択肢で、どちらを選んでもその正否は今後のJLの取り組み次第ですが、JLグループの皆様もようやく少し落ち着いてこられたのではないかと推察します。
ただ、一つ懸念されることは、3位の記事にもありますが、JL破綻の旅行・観光関連企業への影響です。JLが公的資金を投入されて再生する過程で、取引先である旅行会社など関連企業が経営を圧迫されるとすれば、経営のリスクとしてある程度の痛みは分かち合う必要がありますが、それが倒産となれば簡単には説明がつきません。前原誠司国土交通大臣はJLに対して値下げ競争で競争環境をゆがめないよう釘を刺されましたが、政府、JLともに取引先への配慮も忘れることのないよう願いたいと思います。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年2月第2週:2月8日2時〜2月12日18時)
第1位
◆茨城空港に初の国内線、スカイマークが神戸線就航へ−1日1往復、4月から(10/02/08)
第2位
◆ジャルパック大西社長、「まずまずのスタート」−質と新しさで目標達成へ(10/02/08)
第3位
◆1月の旅行業倒産件数は6件、9.5億円−全業種負債額はJALで210%増(10/02/09)
第4位
◆日本航空、アメリカン航空との提携維持、今月中旬にATI申請へ(10/02/10)
第5位
◆上海万博、誘致活動を本格展開−東京キックオフ式皮切りに(10/02/09)
第6位
◆ハワイコネクションが営業を停止−ウェディング取扱いで債権分類が難航か(10/02/08)
第7位
◆日系2社、一部カウンター営業を3月末で終了−利用者が減少、効率化はかる(10/02/12)
第8位
◆ガルーダ・インドネシア航空、機内でビザ発給と入国審査−1人25米ドル(10/02/09)
第9位
◆スイス・インターナショナル、発券手数料廃止へ−岡部支社長、関係重視を強調(10/02/09)
第10位
◆マリオット、旅行会社向けバレンタイン企画、抽選でラスベガス旅行を提供(10/02/10)