全日空、2009年の国際線旅客数は5%減、下半期は好調に推移

  • 2010年2月12日
 全日空(NH)の2009年の国際線旅客数は、前年比5.4%減の395万2450人となった。需要をあらわす有償旅客キロ(RPK)は4.8%減となったものの、座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)を8.3%減と絞った結果、利用率は2.7ポイント増の73.0%となった。

 特に新型インフルエンザが発生した上半期は、旅客数が16.6%減の178万9331人と大幅に減少。利用率も6.0ポイント減の66.1%と苦戦した。方面別の旅客数も、23.5%減の35万365人となった北米をはじめ、すべて2ケタ減となった。ただし、利用率では、アジア・オセアニア方面が0.9%減の61.4%にとどまっている。

 一方、下半期は好調に推移。全体の旅客数は6.4%増の216万3119人、利用率も11.5ポイント増の80.0%となった。方面別旅客数では、北米が2.1%減の43万301人とプラス成長には至らなかったものの、アジア・オセアニアが10.0%増の148万1558人、ヨーロッパが2.0%増の25万1260人と好調であった。

 下半期の需要の回復傾向は、月別の推移からも伺える。全体の旅客数は8月に3.3%増とプラスに転じた後、9月が6.9%増、10月が8.1%増、11月が10.8%増、12月が18.6%増と増加。利用率も7月から前年を上回り、9月以降は2桁の回復を見せた。