JTBGMT、多言語自動音声翻訳技術の実証実験を山梨県で開始

  • 2010年1月25日
 JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)は1月25日から2月21日まで、NECと情報通信研究機構とともに、山梨県で多言語自動音声翻訳技術の実証実験を実施する。今回の実証実験では、富士山を中心に訪日外国人に人気の観光関連施設に日本語、英語、中国語、韓国語の音声翻訳システム端末を貸し出し、利用してもらうことで観光産業における音声翻訳システムの有用性を検証する。また、各観光地や施設名などの固有名詞や固有の表現を収集し同システムに組み込むことで、観光地固有の辞書やモデルをどの程度用意しなければいけないかがわかり、今後の観光産業における自動音声翻訳技術の発展につながるとの考えだ。

 音声翻訳システム端末は、ウェアラブル型、モバイル型、据置型の3種類を用意する。ウェアラブル型は、身に着けたまま利用するためお互いの顔を見ながら会話ができる。例えば、外国人観光客と現地の観光接客業のスタッフが会話する際に使用する。モバイル型は、持ち運べるタイプで、宿泊施設やレストラン、土産物屋などでは動きながら利用できるようにした。据置型は、ホテルのフロントやコンシェルジェデスク、土産物屋のレジ周辺、観光案内デスクなどで使用する。大画面のノートパソコンを設置し、接客スタッフと外国人観光客が画面を共有しながら音声翻訳システムを通じて会話する。