日本航空が会社更生法申請、西松氏「再び日本を代表する強い航空会社に」


同日に会見した企業再生支援機構取締役で企業再生支援委員長の瀬戸英雄氏は、法的整理により透明性、公平性が確保でき、結果的に「ナショナルフラッグキャリアとしての栄光の歴史の裏に徐々に堆積した負の遺産を総点検するとともに、公的資金の投融資のリスクを最小化し、さらに偶発債務の発生を遮断するだけでなく、数字として表れない過去のしがらみからの開放も確実に実現できると思っている」とねらいを説明。その上で、「JLの社員、新しい経営陣と手を携えて、現場から上がる声に耳を傾けて一歩一歩着実に再建に取り組んでいきたい。再挑戦しようとしているJLの社員を、広い心で応援していただければありがたい」と挨拶した。

その上で西松氏は、「本日、JLは政府、金融機関、株主、そして国民の皆様から最後のチャンスを頂いた。再生計画を早期に策定し、これを着実に実行していくことで、再び日本を代表する強い航空会社に生まれ変わることができると確信している。早期に再生し、これからもご利用いただくお客様のお役に立ち、それによって国の繁栄に貢献し続けていくことこそが、ご支援にお応えする唯一の道」と語り、再建への努力に期待を示した。
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