JTB西日本、10年度ルックは3%増の35万人めざす−ヨーロッパ方面を強化

  • 2010年1月18日
 JTB西日本は、ルックJTBの西日本発着商品で前年比3%増となる34万8000人の取扱いをめざす。ヨーロッパ、ハワイ、アジア、中国方面を強化し、直行便のない地域へのチャーター企画も充実する。このほか、関空発の新規路線を利用した商品も積極的に展開し商品していく。

 ヨーロッパ方面では、一般的な基幹パンフレットとリピーターや珍しい目的地への旅を提案するパンフレットの2種類で商品を展開する。ルックJTBの2010年度上期商品で、基幹パンフレットは全コースで最大でも26名限定とし、添乗員と参加者とがより密に接点をもてるようにすることで細やかなサービスを提供していく。また、原則2名または6名の出発保証を設け、このうち約4割が2名保証としている。

 また、ハワイは現地での移動や観光などのサービス体制を一新し、サポートデスクがアラモアナショッピングセンターにオープンし滞在中のケアをおこなう。アジアでは関空/ハノイ線の就航にあわせハロン湾を訪れるコースを設定するなど東南アジア方面を強化する。中国方面では上海万博の開幕指定日券付き商品を用意、1月末発売予定のパンフレット巻頭で取り上げる。このほか、70日前までの予約であれば1万円値引く施策、「早得70」を展開する。

 本数は未定なものの、年間を通してギリシャやスイス、中欧、クロアチア、アラスカ、カナダ、グアムなどでチャーター便利用商品を設定する。また、ジェットスター航空(JQ)の関空/ケアンズ線やデルタ航空(DL)の関空/シアトル線などの就航を活用し、商品バリエーションの拡充をはかる。

 なお、JTBワールドバケーションズ(JTBWV)西日本販売本部によると、2009年度取扱人数は、韓国を始めアジアが全体をけん引したものの、アメリカやオセアニアが新型インフルエンザや航空座席供給量の減少などにより前年を下回る3%減の33万9000人となる見込みだ。



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