ガルーダ・インドネシア航空、インバウンドに本腰、中部発旅程で需要喚起へ

プロジェクトではあえて従来の訪日旅行のルートとなる東京発着、大阪発着以外の中部発着となる高山、金沢、立山、黒部などを周遊するルートを提案。東京や大阪を組みあわせも可能であるとし、さらなる需要の喚起をねらう。昨年11月末にはインドネシアの旅行会社やメディア計29名を招聘した視察ツアーを商談会を実施。雪や世界遺産をはじめとする歴史文化の観光素材が好評で、「ジャパン・アルペン」というブローシャーを作成するなど、すでに10社で旅行商品が販売されているという。
インドネシアでは国内の好景気を受け、観光目的の出国者が増加する傾向にあり、2008年の訪日インドネシア人数は前年比3.8%増の6万6593人、このうち観光客数は5.4%増の4万494人となっている(JNTO発表値)。同プロジェクトの推進役となるGA中部支店の水津氏によると、インドネシアは人口が約2億3000万人と世界で4番目に多く、そのうち富裕層がヨーロッパやオーストラリアへ旅行をしている。この旅行意欲を日本に向けさせるよう需要喚起に努め、渡航者獲得につなげる考えだ。