アクセスランキング、1位は羽田/台北線−HIS澤田会長、日米航空自由化も

  • 2009年12月19日
[総評] 今週の1位には、2010年10月の羽田空港拡張後に羽田/台北(松山)線の開設が可能になったことをお伝えした記事が入りました。日本と台湾側でそれぞれ1日4便、合計1日8便も運航することができるようになります。この数週間、ジェイティービー(JTB)の店舗再編や日本航空(JL)の再建といった話題が目立っていましたが、久しぶりに手放しで喜べる明るい記事が1位になったように感じます。日本航空(JL)、全日空(NH)、エバー航空(BR)ともに就航を計画ないし検討しているようで、成田線をどうするかにもよりますが、座席供給量は増えそうです。

 台湾交通部観光局によると、2009年の日本から台湾への訪問者数は、11月までの累計で8.6%減の約90万9000人です。12月の数値にもよりますが、2005年から4年連続で突破した100万人の大台を割り込む可能性もありそうです。また、訪日台湾人数は、日本政府観光局(JNTO)の10月までの統計で29.8%減の約122万6000人と大きく落ち込んでいます。来年10月以降ではありますが、座席供給量の増加が交流人口の拡大につながることは明白ですから、今回合意された枠組みが最大限活用され大いに活発化して欲しいと思います。

 今週はこのほか、エイチ・アイ・エス(HIS)会長の澤田秀雄氏が代表取締役に復帰されたことにも注目が集まりました。4位の記事の通り、HISの今期の業績は減収ながら営業利益は大幅に増加しています。創業30周年を迎え、さらなる飛躍をめざすHISにおいて、創業者の「DNA」はどのような機能を果たすのか。また、5位の日米オープンスカイの合意もあり、2010年以降に旅行会社と航空会社の関係など旅行業界の事業環境はさらに大きく変容していくと考えられますが、「カリスマ」と称される澤田氏がどのように旅行業界の未来を描き、どのように平林朗社長と舵取りをされるのか。来年の動きから目が離せません。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(12月第3週:12月14日2時〜12月18日18時)
第1位
羽田/台北・松山路線開設へ合意、関西・中部以遠は欧州にも拡大(2009/12/14)

第2位
日本航空、静岡空港から撤退−県知事は搭乗率保証の支払い拒否(2009/12/18)

第3位
HIS、澤田会長が代表取締役に復帰、創業者の「DNA」を活用へ(2009/12/17)

第4位
HIS、09年10月期は営業利益2割増−今期は増収増益へ、店舗統廃合も(2009/12/17)

第5位
日米オープンスカイ合意、羽田は1日8便運航可能に−来年10月発効へ(2009/12/15)

第6位
全日空、燃油サーチャージを値上げ−2月から欧州・北米線が1万円台に(2009/12/16)

第7位
全日空、エティハド航空とコードシェア−運航スケジュール計画も確定(2009/12/15)

第8位
主要旅行会社、10月の海外旅行は19%減−募集型企画取扱人数は4ヶ月連続増(2009/12/16)

第9位
郵船クルーズ、飛鳥IIの来上期は海外ミドルが2本、国内ショートで9本を設定(2009/12/17)

第10位
KNT、エクシオジャパンとハワイ婚活ツアー、グレートトラベルが受託販売(2009/12/14)