主要旅行会社、10月の海外旅行は19%減−募集型企画取扱人数は4ヶ月連続増

  • 2009年12月16日
 観光庁が取りまとめた主要旅行会社の2009年10月の旅行取扱額は前年比15.8%減の5175億9692万5000円で、このうち海外旅行は18.7%減の1740億616万1000円となった。海外旅行取扱額の減少幅は1ヶ月ぶりに2桁となったが、パッケージツアーの取扱人数は11.7%増の37万7274人と4ヶ月連続でプラスに推移した。円高などにより近場を中心に旅行者が増えたことが影響したと考えられる一方、燃油サーチャージの値下げや近場の人気が高かったために単価が下がり、全体の取扱額をけん引するまでには至らなかったようだ。

 海外旅行の取扱額がもっとも多かったのは、ジェイティービー(JTB)グループ14社の合計を除けばエイチ・アイ・エス(HIS)で、21.1%減の200億6784万円であった。プラス成長したのは7社のみであったが、JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)の63.1%増(4619万4000円)、JTBの29.6%増(16億1654万3000円)、北海道旅客鉄道の12.5%増(1億6007万7000円)、ジェイアール東海ツアーズの10.3%増(1億4849万7000円)と、4社は2桁のプラス成長を記録した。

 なお、国内旅行の取扱額は14.3%減の3368億3671万7000円、外国人旅行は11.9%減の67億5104万7000円となった。


▽主要旅行会社、10月取扱概況
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