JTB、会社別売上高でJTB沖縄好調−海外旅行の下期見通しは18.3%減

  • 2009年12月4日
 ジェイティービー(JTB)の2010年3月期中間連結業績(2009年4月1日〜9月30日)のうち、JTB沖縄の売上高が前年比20.1%増とプラス推移した。JTB沖縄は、本社管轄から独立させ、社内に国内商品事業部を作るなど今年度から体制強化をはかってことなどが奏功したようだ。その他ではJTB関東が8.6%減、JTB九州が15.2%減、JTB東北が16.1%減など、2桁減で推移する会社が多く厳しい結果となった。ただし、景気後退や個人消費の落ち込みと新型インフルエンザの影響以外にも、燃油サーチャージの値下がり分による目減りも含まれていると思われる。

 会社別で、例えば店頭部門を担うJTBトラベランドは11.3%減、PTSは19.3%減といずれも2桁減となった。一方、うぇぶ商品は0.3%減の売上高410億円と前年並みを維持し、場貸しモデルのるるぶトラベルのみであれば8.5%増の159億円となった。

 なお、旅行事業の下期売上高の見通しは10%減の4700億円で、このうち海外旅行は18.3%減の1915億円、国内旅行は8.3%減の2583億円を見込む。


▽方面別取扱人員は中国、韓国がプラス成長でアジアは前年並みに推移

 上半期の海外旅行の方面別の取扱人員は、韓国が25.4%増の26万5317人、中国が7.8%増の18万603人となった。これにより、中国を含めたアジア合計で1.1%増の77万235人と前年並みを維持した。グアムとサイパンは7.0%減の20万303人、台湾が2.9%減の8万2681人と縮小幅を1桁にとどめたものの、このほかの地域は全て2桁減で推移した。全体では10.5%減の158万9645人であった。