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マレーシア、特典も用意しMICE誘致をアピール−インセンティブセミナーで

  • 2009年12月1日
 海外インセンティブセミナー事務局は11月18日、インセンティブ市場の現状やマレーシアに焦点を当てた受入体制などについてセミナーを開催した。当日は旅行会社の担当者、100名以上が参加し関心の高さをうかがわせた。冒頭、マレーシア政府観光局東京支局長のノール・アズラン氏が挨拶に立ち、「インセンティブ先としてマレーシアの人気が高まっている。新しい素材も増えオーガナイザーに満足してもらえることは間違いない」と話し、マレーシアへの積極的な誘致の協力を訴えた。

 また、ツーリズム・マーケティング研究所主席研究員の磯貝政弘氏は、インセンティブを取り巻く社会構造が大きく変わってきていることを指摘し、「過去はゴルフをいれれば参加者は喜んだが、今はゴルフ人口が大きく減少している。社会構造や価値観、嗜好の変化にあわせてインセンティブの企画も変えていかなければならない」と旅行会社の企画力の重要性を強調した。さらに、海外インセンティブのキーワードとして「人間性と国際化」を挙げ、「世界中がMICE誘致に力を入れている今こそ、ビジネスチャンス」として、インセンティブ市場が今後も期待できる成長市場であると述べた。

 オーガナイザーの立場からマレーシアで植樹を実施しているイオン環境財団事務局長の神尾由恵氏は「特定の旅行会社に手配をお願いしているわけではない。新しい提案を待っている」と旅行会社の企画力に期待を示した。また、マレーシアのインセンティブの現状についてマレーシア政府観光局マーケティングマネージャーの徳永誠氏が、「インセンティブを受け入れるための交通網や宿泊施設、国際会議施設などインフラが整備され、これまでにも数多くのインセンティブや国際会議が開催されてきた」と話し、インセンティブを企画した場合、大型会議企画への一部経費の補助、入国と税関の迅速化、イベントの販促サポートなどの支援を旅行会社に提供することを紹介した。同局マーケティングエグゼクティブの佐伯道子氏は、マレーシアへのインセンティブの魅力として(1)植樹活動による社会貢、環境問題への取り組み、(2)都市、ビーチ、自然と様々なタイプのインセンティブ旅行に対応、(3)豊富なテーマパーティ、(4)日本人に馴染みやすい食事などを挙げた。