ジェットスター、関空線が好調、日本人旅客が15%増−以遠路線も強化へ

  • 2009年11月4日
(ゴールドコースト発:本誌 秦野絵里香) ジェットスター航空(JQ)によると、関空/ゴールドコースト線の日本人旅客が好調だ。新型インフルエンザの影響を受けた5月から8月までをのぞくと、昨年10月から今年10月までで前年比15%増となった。日本路線全体でも約10%増となっており、JQ日本支社長の片岡優氏は、海外旅行需要が減少するなかでのプラス成長を評価。ゴールドコーストの認知度の高まりや、旅行者自身がゴールドコースト着の利便性を口コミなどで広めていることが奏功したと分析する。今後の戦略としては、「ゴールドコーストから先の路線をどうやって増やしていくか」が課題と捉えており、10月25日から運航を開始したゴールドコースト経由のオークランド線のほか、シドニー線やメルボルン線などを含めて乗継などの利便性向上をめざす。

 また、ゴールドコーストの空港自体も拡張工事が進んでおり、出発、到着ロビーともに新しく変わりつつある。ブリスベンでは国際線から国内線への乗り継ぐ際にバスなどを利用して移動する必要があるが、ゴールドコーストであれば簡単に乗り継ぐことが可能だ。こうした利便性の向上とともに、引き続きFAMツアーの実施、ブランディング、プロモーションなどを展開し送客につなげる考えだ。


▽カウンタースタッフ約70名集めFAMツアー−知識向上ねらう

 JQでは11月1日から、クイーンズランド州観光公社とゴールドコースト観光局とともに日本から約70名のFAMツアーを実施。旅行会社のカウンタースタッフを対象にしたもので、JQやゴールドコーストの知識を高めるねらいがある。参加者からは、「ビーチのイメージが強かったが山のツアーなど新しい素材を見れた」、「機内食もおいしく、JQのイメージが変わった」などの声が聞かれ、消費者の一番近くで販売するスタッフの認識が新しく自信あるものになった様子が見られた。

注:日本人旅客数は、2008年10月から2009年10月までの1年間のうち、5月から8月までの数値を除外して実績を比較。5月から8月までは新型インフルエンザの影響で落ち込んだため除外したという。