西鉄、東武、京王の中間期、旅行業関連は軒並み減収

  • 2009年11月4日
 私鉄各社のうち西日本鉄道、東武鉄道、京王電鉄の3社がこのほど発表した2010年3月期第2四半期(2009年4月1日〜9月30日)の業績で、旅行業を含む部門は3社ともに減収となった。業界全体で景気後退や新型インフルエンザの影響の受ける中、西鉄旅行、東武トラベル、京王観光の3社も苦戦したもよう。連結業績の通期予想も、各社ともに下方修正している。

 西日本鉄道のレジャー・サービス業は、営業収益が29.9%減の398億3000万円となり、営業損益は6億7600万円の赤字(前年:5億3500万円の黒字)。通期予想では、レジャー・サービス業の営業収益は前年比19.0%減、前回予想比11.2%減の805億円となる予想。旅行業も期首の予想を下回る見通しだ。

 東武鉄道では、レジャー事業の営業収益は前年比5.6%減の389億7500万円。営業損益は2億6300万円の赤字(前年:9600万円の黒字)となった。通期予想は、営業収益が前年比7.1%減、前回予想比4.8%減の781億円、営業利益は前年比5.6%増、前回予想比41.7%減の14億円とした。

 京王電鉄では、レジャー・サービス業の営業収益が前年比10.0%減の324億7300万円、営業利益は59.4%減の7億4700万円となり、黒字を確保。旅行業は営業収益のみ公表しており、前年比14.7%減の87億400万円であった。通期では、営業収益が前年比4.9%減、前回予想比7.0%減の672億円、営業利益が前年比29.0%減、前回予想比17.5%減となる23億円となる見込みだ。

 なお、観光庁が発表する主要旅行会社の取扱概況で、4月から最新の8月分までの海外旅行取扱額を合計すると、西鉄旅行が34.1%減の122億2959万4000円、東武トラベルが25.8%減の44億9408万5000円、京王観光が27.6%減の36億8793万7000円となっている。