コンチネンタル航空、スターアライアンス加盟−コードシェア契約も順次開始

  • 2009年10月28日
 コンチネンタル航空(CO)は現地時間10月27日、スターアライアンスに加盟した。COは、デルタ航空(DL)とノースウエスト航空(NW)の合併を受けて、2008年6月にユナイテッド航空(UA)との総合的な協力関係の構築とスターアライアンスへの加盟計画を正式に発表していた。COの加盟により、スターアライアンスの加盟航空会社はリージョナルメンバーを含めて28社となり、世界171ヶ国の1071ヶ所の空港に1日1万9500便を運航することになる。

 COとスターアライアンスの間では路線網の重複が少なく、加盟によって互いに路線を補完できるメリットがある。スターアライアンスにとっては、COが北米でハブ空港とするニューアーク、ヒューストン、クリーブランドの空港が路線網に加わるほか、2007年1月末のヴァリグ・ブラジル航空の撤退によって空白地帯となっていた南米地域への路線が充実。また、中国、香港、日本路線や、コンチネンタル・ミクロネシア航空(CS)のグアム路線など、太平洋路線の選択肢も広がる。すでにユナイテッド航空(UA)とルフトハンザ・ドイツ航空(LH)、エア・カナダ(AC)、bmiブリティッシュ・ミッドランド航空(BD)とコードシェア提携の契約を締結。今後、他の加盟航空会社とも同様に契約を結ぶ予定だ。

 また、加盟により乗り継ぎなどのサービスも向上。COとスターアライアンス加盟航空会社との間での乗り継ぎを含む旅程であれば、出発地の空港からのスルーチェックインが可能となる。また、加盟航空会社の空港内、ターミナル内での集中も進めており、COでも年内に11空港でのカウンターの移転を予定。すでに北京、シカゴ、ホノルル、フランクフルトなどの空港は終了しており、11月1日には成田空港で第1ターミナル南ウィングに移転する予定だ。このほか、サービスの統一も進めたほか、予約クラスの大幅な変更も終えている。

 CO会長兼CEOのラリー・ケルナー氏は「今回のスターアライアンスへの加盟によって、COの顧客にはより広い路線網を提供できると同時に、世界最大のアライアンスに参加することにより、より良い業績を達成し、また同時に、社員、顧客、地域社会に対してより力強い未来を切りひらくことができる」とコメントした。

 なお、スターアライアンスにはブラジルのTAM航空(JJ)も加盟を決めている。