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JATA国際観光会議が開幕−JATA金井会長、「旅へと誘う力」の強化訴え

  • 2009年9月18日
 JATA国際観光会議2009が9月17日に開幕した。開会にあたり日本旅行業協会(JATA)会長の金井耿氏は、「旅の魅力を磨き上げ、真に『旅へと誘なう力』を強化、発揮して『旅への熱き思い』に火を点け、燃焼させることこそが我々の果たすべき役割」とし、会議が「旅へと誘なう力」を養う場になるよう期待を述べた。また、観光庁長官の本保芳明氏も、「景気後退とインフルエンザでインバウンド、アウトバウンドともに厳しい状況だったが、回復の兆しが見えてきている」と指摘。その上で、「今後も旅行業界の協力のもとで観光立国の実現をめざす」と語り、会議が観光交流の発展につながることに期待を示した。

 金井氏は挨拶の中で、「JATAは、6月に前身の『国際旅行業者協会』設立から50周年を迎えた。この間に日本の旅行産業は大きく発展し、国際関係の面からもその役割はますます重要になってきている」と言及。その上で、「昨年を振り返ると、戦後初めて2年連続で海外旅行者数が減少し、今年も残念ながら大変厳しい状況といわざるを得ない」と厳しい認識を示しつつ、「こうした中でも成長を遂げる企業やデスティネーションがあることも事実。これはお客様の『旅への熱き思い』が決して尽きることがないことの証」と語った。

 なお、本保氏は開会式後の基調パネルディスカッションの席上、「新たに就任した前原国土交通大臣は、本日の就任挨拶で6つの重要政策を掲げられたが、この1番目が観光政策の強化だった」と紹介。新政権でも継続して国を挙げた観光振興に取り組むことを強調し、会場からは拍手が送られた。