観光活性化フォーラム
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JATA、北京の研修旅行を開始−日々変化する北京を肌で感じ需要創出を

  • 2009年9月4日
(北京発:本誌 秦野絵里香) 日本旅行業協会(JATA)および、北京市旅游局、全国旅行業協会(ANTA)は9月2日から、「北京−旅游新発見」と題した研修旅行を開始した。東京、大阪、中部、仙台、広島、福岡の全国6都市から、旅行会社やメディア、教育関係者などあわせて約200名が参加。日本旅行業協会(JATA)理事の米谷寛美氏は、「中国は省や都市ごとに違う雰囲気がある。北京の中だけでも定番の歴史的な部分や新しいスポットがあり、それらを見てもらいたい」と話す。また、北京オリンピックなどを契機に大きく発展する北京について、「日々変化する中国を一番感じられる場所」と述べ、今回の研修旅行を通じて各参加者が今の北京を体感することで、販売促進と需要創出につなげていく考えだ。

 研修では、グループにわかれて万里の長城や首都博物館、秀水街、胡同などの観光スポットを巡った。参加者からは、「3年ぶりに来たが、空港から地下鉄など各地が整備されていて驚いた」、「古いイメージがあったが意外と都会的」、「食事もショッピングも観光もなんでもそろっている」などの感想があがっており、北京の印象を新たにした様子がうかがえた。ある旅行会社担当者からは、「消費者が北京で何がしたいのか、見たいのかという切り口を聞くことで、多様な観光素材がそろう北京の旅行をより奥深く提案できる」という意見もあった。店頭カウンターから団体旅行、教育旅行の手配など、多様な職種の参加者がおり、多方面での需要喚起や創出、業界全体の知識の底上げなどに期待がかかる。


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