アクセスランキング、1位はインフル影響、セブン&アイの旅行業開始も
今週は、新型インフルエンザの流行期に入ったことを受けて、需要への影響を取材した記事が1位になりました。厚生労働省が流行期入りを発表してから間もない時点で取材したため、実際の影響の有無やその規模などを推し量れるほどの情報は得られなかったものの、少なくとも5月に見られたパニックのような反応は現在のところ見られないようです。私自身の周囲を見渡しても、当時の緊張した雰囲気は感じられず、落ち着いている様子です。
この理由ですが、新型インフルエンザについての正確な情報が浸透したことが、恐怖心の解消につながった可能性はあるでしょう。そうであるとすれば、適切な情報発信の重要性を示す良い例と言えそうです。今後、第2波の到来や鳥インフルエンザが発生する可能性がありますが、旅行業界がどのような準備をしたとしても、感染症の流行による需要への影響をすべて避けることは不可能でしょう。しかし、客観的で正確な情報提供などによってダメージを軽減できる可能性は十分にありますから、日本旅行業協会(JATA)が策定を進める事業継続計画(BCP)のモデルなども参考に、次の大波を乗り越える準備が進むことを願っています。
また、これ以外の話題では、セブン&アイが旅行事業を開始したニュースが2位に入りました。異業種からの参入ですが、すでに確固とした経営基盤を持っており、今後の展開に注目が集まります。募集方企画旅行では、文化教室の受講者を対象にしたツアーと、富裕層顧客向けのツアーを2本柱として進める方針です。文化教室の受講者向け商品は、もともと存在するニーズに合わせて商品を組み立てられるため、ビジネスとしての確実性が高いことが強みになりそうです。一方、富裕層向けの商品は、先行する他社との差別化をどう進めるかがカギになるように感じました。
また、今のところ予定はないとのことですが、セブン−イレブンの店舗で旅行商品を販売する可能性も気になるところです。もし実施する場合、オンライン端末で申し込みを受け付け、レジで旅行代金を収受することになるはずですが、店舗にはセブン銀行のATMが併設されていることが多く、現金での決済が可能になります。全国で1万2000店を超えるネットワークが有効活用されたとき、旅行業界の流通網が多様化することは間違いありません。まずは、同社が旅行業を「本格展開」する来春に向けて、他社の動向を含めてさまざまな角度から取材を進められればと考えています。
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(8月第5週:8月24日11時〜8月28日18時)
第1位
◆新型インフルエンザ、「過剰反応」減少の可能性も−大手各社も対応変化なし(2009/8/25)
第2位
◆セブン&アイが旅行事業を始動、自社商品34コースから−初年度50億円めざす(2009/8/28)
第3位
◆国内線の機内持込手荷物サイズが統一へ−定期航空協会、12月から(2009/8/27)
第4位
◆日本旅行、中間期は赤字拡大、通期予想も取り下げ−選択と集中進め営業強化(2009/8/27)
第5位
◆JTB商品券で偽造・不正使用が発覚、都内で731万円分(2009/8/24)
第6位
◆ニュージーランド航空、「ニュージー勝山」さんでワーホリ需要を喚起(2009/8/26)
第7位
◆B787、納期は10年第4四半期−NH、再度の延期に「遺憾の極み」(2009/8/28)
第8位
◆オリエント・エクスプレス、運行中止報道を否定−来年も運行継続(2009/8/26)
第9位
◆ヴァージン・アトランティック航空、受託手荷物の許容量・超過料金を改定(2009/8/24)
第10位
◆エア・アジア、アブダビに週5便で就航へ−初の中東線、プレミアムシートも(2009/8/25)
この理由ですが、新型インフルエンザについての正確な情報が浸透したことが、恐怖心の解消につながった可能性はあるでしょう。そうであるとすれば、適切な情報発信の重要性を示す良い例と言えそうです。今後、第2波の到来や鳥インフルエンザが発生する可能性がありますが、旅行業界がどのような準備をしたとしても、感染症の流行による需要への影響をすべて避けることは不可能でしょう。しかし、客観的で正確な情報提供などによってダメージを軽減できる可能性は十分にありますから、日本旅行業協会(JATA)が策定を進める事業継続計画(BCP)のモデルなども参考に、次の大波を乗り越える準備が進むことを願っています。
また、これ以外の話題では、セブン&アイが旅行事業を開始したニュースが2位に入りました。異業種からの参入ですが、すでに確固とした経営基盤を持っており、今後の展開に注目が集まります。募集方企画旅行では、文化教室の受講者を対象にしたツアーと、富裕層顧客向けのツアーを2本柱として進める方針です。文化教室の受講者向け商品は、もともと存在するニーズに合わせて商品を組み立てられるため、ビジネスとしての確実性が高いことが強みになりそうです。一方、富裕層向けの商品は、先行する他社との差別化をどう進めるかがカギになるように感じました。
また、今のところ予定はないとのことですが、セブン−イレブンの店舗で旅行商品を販売する可能性も気になるところです。もし実施する場合、オンライン端末で申し込みを受け付け、レジで旅行代金を収受することになるはずですが、店舗にはセブン銀行のATMが併設されていることが多く、現金での決済が可能になります。全国で1万2000店を超えるネットワークが有効活用されたとき、旅行業界の流通網が多様化することは間違いありません。まずは、同社が旅行業を「本格展開」する来春に向けて、他社の動向を含めてさまざまな角度から取材を進められればと考えています。
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(8月第5週:8月24日11時〜8月28日18時)
第1位
◆新型インフルエンザ、「過剰反応」減少の可能性も−大手各社も対応変化なし(2009/8/25)
第2位
◆セブン&アイが旅行事業を始動、自社商品34コースから−初年度50億円めざす(2009/8/28)
第3位
◆国内線の機内持込手荷物サイズが統一へ−定期航空協会、12月から(2009/8/27)
第4位
◆日本旅行、中間期は赤字拡大、通期予想も取り下げ−選択と集中進め営業強化(2009/8/27)
第5位
◆JTB商品券で偽造・不正使用が発覚、都内で731万円分(2009/8/24)
第6位
◆ニュージーランド航空、「ニュージー勝山」さんでワーホリ需要を喚起(2009/8/26)
第7位
◆B787、納期は10年第4四半期−NH、再度の延期に「遺憾の極み」(2009/8/28)
第8位
◆オリエント・エクスプレス、運行中止報道を否定−来年も運行継続(2009/8/26)
第9位
◆ヴァージン・アトランティック航空、受託手荷物の許容量・超過料金を改定(2009/8/24)
第10位
◆エア・アジア、アブダビに週5便で就航へ−初の中東線、プレミアムシートも(2009/8/25)