JTB商品券で偽造・不正使用が発覚、都内で731万円分

  • 2009年8月24日
 ジェイティービー(JTB)によると、ギフト商品券「JTBナイスギフト」の偽造券が不正に使用されていた。JTBナイスギフトは5000円券と1000円券があり、JTB各店舗で販売し、国内50万点以上の加盟店で利用可能な汎用型ギフト商品券。偽造されたのは5000円券1462枚で、被害額は731万円。不正使用が発覚したのは8月17日で、都内の加盟店で15日から16日にかけて使用されたと見られる。デザインやサービス内容が共通のジェーシービー(JCB)による「JCBギフトカード」は、現在のところ偽造券は見つかっていない。JTBとJCBは、加盟店と共同で警視庁に被害届を提出するとともに、偽造券の流通防止に向けて18日から順次全国の取り扱い加盟店と関係者に注意喚起などを実施した。

 偽造券は、精巧なデザインで印刷されているものの、表面の凹凸がないことやホログラムの幅が本物よりも広い特徴があるという。具体的には、本物では表面の左上と右下部分に印刷している「5000」の文字と、右下の「5000」の文字の左側にある模様部分に、特殊印刷で凹凸を付けているのに対して偽造券ではないほか、裏面に印字している券番号の書体が異なっている。また、表面右側のホログラムの幅がやや広くなっているという。

 なお、旅行会社が発行する旅行券などの偽造券の不正使用では、例えば日本旅行も1999年と2002年に被害にあったといい、支店への注意喚起など社内の体制を強化。今回のJTBの被害発覚後もあらためて注意喚起をしたという。