楽天トラベル、第2四半期の営業利益が29.3%増−レジャー需要が牽引

四半期ベース(4月〜6月)の売上高は14.2%増の43億1000万円、営業利益は22.6%増の17億4200万円となった。ゴールデンウィークも順調に取扱を伸ばし、予約宿泊数は739万2000泊、予約流通額も16.7%増の753億と四半期ベースでも過去最高を記録。当期中には新型インフルエンザが発生したが、楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏によると、「個人客が多く、大きな影響にならなかった。国内でも神戸のキャンセルが当初の3日間は通常の倍以上であったが、5月全体を見るとそうでもない」とし、「インターネットのお客様は決めたらキャンセルをしない」と傾向を話す。ただし、営業利益率は前年同期と比べると2.7ポイント改善したものの、第1四半期の42.9%から40.4%へと低下。これはマーケティング費用とシステムへ投資のほか、レジャー需要の伸張によりITC(宿泊施設の営業担当スタッフ)を大幅に増員したのが要因と説明する。
なお、楽天グループでは今年から楽天市場の営業体制やネット機能を変更しており、海外向けの流通総額が月平均で前月比20%以上の成長を遂げている。三木谷氏は海外マーケットの取り込みをさらに強化する考えを述べ、楽天トラベルについても「インバウンドに力を入れる」と、改めてインバウンドを強化する姿勢を示した。
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