阪急交通社、6月の海外旅行取扱高は32%減−阪神航空は37%減

  • 2009年7月31日
 阪急交通社の2009年6月の旅行取扱高は、前年比22.1%減の276億9598万9000円となった。このうち、海外旅行取扱高は31.6%減の166億5318万1000円で、5月の23.2%減(171億4438万3000円)から8.4ポイント減少し、さらに減少幅が拡大した。5月に苦戦した東欧方面や中南米、中国方面は好調であったものの、アメリカ、カナダ、東南アジア方面が伸び悩んだという。国内旅行は1.7%減の109億5004万1000円と5月の13.6%減(100億3194万4000円)から大幅な回復をみせたが、好調の北海道、東北、中部、沖縄方面に対し、山陰・山陽、九州方面が伸びず、前年を上回るにはいたらなかった。外国人旅行は35.1%増の9276万7000円となり、5月から45.5ポイント増加した。

 また、阪神航空の旅行取扱高は35.7%減の23億7304万9000円。海外旅行は5月とほぼ同水準で36.9%減の22億1916万9000円となった。引き続き企画旅行が新型インフルエンザの影響を受け、募集型、受注型ともに苦戦した。手配旅行では、新型インフルエンザの影響はほぼ払拭されたものの、景気悪化による業務渡航の件数が減少したという。国内旅行は9.9%減の1億5388万円で、バリアフリーの募集型旅行や受注型旅行、他社商品が好調であった一方、法人取引先の需要減退を受け、航空券やクーポン券の取扱が5月に続き減少した。