Marriott Bonvoy

ケアンズ、需要と座席数回復に注力−航空会社などと共同プロモーション積極化

  • 2009年7月29日
 ケアンズを管轄するトロピカル・ノース・クイーンズランド観光局(TTNQ)は、今後もデスティネーションの需要回復と、減少した航空座席数の回復に努めていく。日本&エマージングマーケット担当ディレクターの新堀治彦氏によると、昨年のカンタス・グループの路線再編により大幅に減少した日本/ケアンズ間の航空座席供給の回復へ向け、航空会社への働きかけを強化。その結果、コンチネンタル航空(CO)のグアム/ケアンズ線の増便や、今年12月のジェットスター航空(JQ)の関空/ケアンズ線再開など、今後供給量は以前の8割弱までのレベルに戻る見通しという。

 現在、日本とケアンズを結ぶ直行便は、JQがデイリーで運航する成田/ケアンズ線のみ。その中、今年4月にはCOがグアム/ケアンズ線を週2便から4便へと増便し、COが就航する8都市のうちの7都市(千歳、仙台、成田、名古屋、岡山、広島、福岡)から、グアム経由でケアンズを訪問することが容易になった。観光局としては今後デイリー化の実現に努める考えだが、増便した曜日などの認知が低いことから、COと協力し就航都市でのプロモーションを強化する方針だ。

 また、需要回復へ向けた活動も合わせて積極的に実施。COの増便に合わせ、業界向けセミナーを四国や広島、岡山などで実施。また今年の4月にはCOの協力を受け、全国7都市から旅行会社スタッフを集めた研修旅行も行った。5月末には全国規模の一般消費者向けメディアを対象にプレスツアーも実施するなど、露出の強化にも努めている。

 さらに、7月中旬にはクイーンズランド州観光公社と業界向けイベントを6都市(東京、大阪、名古屋、岡山、広島、福岡)にて開催。東京、大阪、名古屋など比較的ケアンズの認知が図れている都市では、ケアンズのファン作りを目的に懇親が図れるイベント、そして岡山、広島、福岡ではワークショップを開催するなど、各都市の特徴に合わせたイベントを展開。新堀氏は、「新型インフルエンザなどで打撃を受けた中、ケアンズの存在感を高め、たくさんの業界の方と有意義な時間をすごすことができた」と今回のイベント開催の意義を語った。