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エジプト政観、古代以外の幅広い文化・歴史をアピール、多様な客層誘致へ

  • 2009年7月3日
 エジプト大使館エジプト学・観光局は、6月28日から7月2日まで「エジプト観光週間」を開催、講演会やホテルでのフードフェアに加え、関連団体や旅行業界向けのレセプションを実施した。

 「エジプト観光週間」は2009年の「日本におけるエジプト観光振興年」の一環として、6月27日から9月23日までパシフィコ横浜で開催される「海のエジプト展」を記念したイベント。駐日エジプト大使のワリード・マハムード・アブデルナーセル氏によると、2007年度の日本人訪問者数は前年比47%増の約13万人、2008年度は経済危機の影響で全マーケットが厳しい状況になるなか、日本人も約10万8000人と約17%減となった。しかし、「2009年は日本におけるエジプト観光振興年であり、観光促進を目的としたさまざまなイベントがある」とし、同イベントをフックに、日本の外務省、経済産業省、日本旅行業協会(JATA)と協力しながら引き続きエジプトの観光客増をめざしたアピールをしていく考え。

 アブデルナーセル氏は、エジプト観光において最も人気があるものとしてエジプトの文化と歴史をあげ、「文化にも古代エジプトやグレコ・ローマン、コプト教、イスラム教など、多様な文化があるとその魅力を紹介。スキューバダイビングやゴルフ、デザートサファリなど、幅広い観光分野をアピールすることで「シニア層、ハネムーン、OL、若年層といったさまざまな客層を誘致していきたい」と今後の方針を語った。

 また、エジプト大使館エジプト学・観光局観光局の観光参事官イブラヒム・カリール氏は、この10年間に実施してきた世界各国での観光プロモーションの成果を強調。日本市場については減少傾向にあるものの、「08年度は全世界が減少した中でも日本の減少幅は少ない。今後は観光振興年のイベントによる需要喚起効果が期待でき、伸びていくだろう」と、日本市場に対する期待感を語った。カリール氏は2012年に新しく「グランド・エジプシャン・ミュージアム」がオープンすることを紹介。ツタンカーメン王の黄金のマスクなどを収蔵するエジプト考古学博物館が手狭になってきたことから、新博物館にメインの収蔵物を移すという。日本を含む海外からも出資する大規模なプロジェクトで、博物館はモダンな外観も特徴だという。