カンタスグループ、再編後の“共存”を評価、アジア系のコードシェアも意欲

  • 2009年6月30日
 カンタスグループのコマーシャル統括グループ・エグゼクティブのロブ・ガーニー氏は、再編後の日本/オーストラリア間のジェットスター航空(JQ)を含めたグループ路線について、「現在はカンタス航空(QF)とJQの2ブランドがうまく日本市場で共存している」との認識を表明、今後も市場の性質にあわせ、グループが持つ2ブランドを柔軟に配置していく考えを示した。

 現在、日本/オーストラリア間の座席供給量のうち、55%以上がJQ。その現状について、オーストラリアへの日本人訪問者の大多数は観光目的であることから、レジャー路線に特化しているJQが多くを占めることについて、「自然なこと。グループの戦略が表れている」と語る。

 日本から2路線となったQF路線については「近々では大きな変化は考えていない」と、現状を維持していく考え。シドニー線は今後の状況をみてボーイングB747型機など機材の大型化も検討しているという。


▽今後も、コードシェアなど積極的に

 ガーニー氏は、今月はじめに開始した日本航空(JL)とのコードシェアについて、「QFとしての販売方法が広がった」と評価。特に、関空発では、これまでのJQによるゴールドコースト線のコードシェア便に加えて、JLとのコードシェア便が加わることで、関空からオーストラリアの6都市にアクセスできるようになったことから「西日本市場の需要を刺激できる」と期待感を示し、「今後も、アジア系の航空会社とのコードシェアの可能性を探っていきたい」と意欲的だ。

 QF日本支社では、6月上旬に大阪でセミナーを開催。営業本部長新谷重則氏によると、参加した旅行会社の反応も非常に良く、関空発の場合はコードシェア便を使えば、成田までのアドオン運賃が発生しない点や、周遊利用ができる「オージーエアパス」での販売が可能な点などが好評だったという。