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パリ観光会議局、パリの「常に新しい発見」をアピール−ミッション団が来日

  • 2009年6月16日
 毎年6月に恒例となったパリ観光会議局ミッションが今年も来日し、6月10日にワークショップ、11日に記者発表会を開催した。記者会見の場でパリ観光会議局局長のポール・ロール氏は、「常に1歩先を行く街パリ」を紹介。パリは世界文化遺産に指定された町並みでありながら、旧態依然としているのではなく、どんどん新しい変化を遂げているという。また、国の協力を得て2035年の完成をめどに再開発・新開発地区を増やしていく。現在ラ・デファンス地区を新たな観光名所として開発中で、2012年には超高層オフィスビルであるトライアングル・ツアーも竣工予定だ。郊外は海のほうに向かって再開発が進められており、「パリ市は広くなっている」とロール氏はいう。また、ホテル事業でもクオリティを高める政策を打ち出しており、これまで4ツ星までのレーティングであったが、5ツ星のレートを導入した。

 また、パリ市の理念のひとつにある環境にやさしい街づくりも多くの“新登場”を生み出している。電気自転車の貸し出し環境に配慮したエコタクシーは2012年までに2万台の増設を目指すほか、電気自動車のレンタルプロジェクト「オトリブ」も2010年に開始、2000台の導入を予定している。現在すでに2万台が稼動しているレンタル自転車「ヴェリブ」も、パリ市内では市民も利用する公共の足として定着。近々さらに7500台を配備し、300ヶ所のステーションを郊外に増設するという。街の緑地化をめざし植樹するほか、環境に配慮した宿泊施設も整備される予定。「来るたびに初めて訪れた感覚」になれるので、「ぜひ新しい発見をしてほしい」とパリの魅力をアピールした。


▽エッフェル塔は完成120周年、特別イルミネーションなど関連行事も予定

 パリ観光会議局のヴァイスプレジデント、パリ市観光担当助役にしてエッフェル塔運営会社社長であるジャン=ベルナール・ブロ氏を紹介。今年で完成120周年を迎えるエッフェル塔の関連行事についてブロ氏から話を聞いた。

 ブロ氏の話によると、記念行事は2009年を通じて行われるが、9月末から12月31日まではエッフェル塔を夜間「特別なイルミネーション」にするという。具体的な内容は明かされなかったが「1晩に2回から3回、定時ではないがスペクタクルを展開する」予定だ。エッフェル塔は1900年代初めごろからライトアップされており、これまでもEUをテーマにブルーのライトに星がきらめくデザインになったこともあった。今回のイルミネーションは世界中から案を募りコンペをした結果であり、「ハイテクでアバンギャルド、最新の技術を使用している」という。“スペクタクル”は9月末からライトアップする予定だが、出席者から9月の5連休に海外旅行者が多くなる可能性を告げられると、「開始を1週間程度早めることができるかどうか、市に持ち帰って検討したい」と日本市場にあわせて協力する姿勢を示した。