パリ観光会議局、パリの「常に新しい発見」をアピール−ミッション団が来日
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また、パリ市の理念のひとつにある環境にやさしい街づくりも多くの“新登場”を生み出している。電気自転車の貸し出し環境に配慮したエコタクシーは2012年までに2万台の増設を目指すほか、電気自動車のレンタルプロジェクト「オトリブ」も2010年に開始、2000台の導入を予定している。現在すでに2万台が稼動しているレンタル自転車「ヴェリブ」も、パリ市内では市民も利用する公共の足として定着。近々さらに7500台を配備し、300ヶ所のステーションを郊外に増設するという。街の緑地化をめざし植樹するほか、環境に配慮した宿泊施設も整備される予定。「来るたびに初めて訪れた感覚」になれるので、「ぜひ新しい発見をしてほしい」とパリの魅力をアピールした。
▽エッフェル塔は完成120周年、特別イルミネーションなど関連行事も予定
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ブロ氏の話によると、記念行事は2009年を通じて行われるが、9月末から12月31日まではエッフェル塔を夜間「特別なイルミネーション」にするという。具体的な内容は明かされなかったが「1晩に2回から3回、定時ではないがスペクタクルを展開する」予定だ。エッフェル塔は1900年代初めごろからライトアップされており、これまでもEUをテーマにブルーのライトに星がきらめくデザインになったこともあった。今回のイルミネーションは世界中から案を募りコンペをした結果であり、「ハイテクでアバンギャルド、最新の技術を使用している」という。“スペクタクル”は9月末からライトアップする予定だが、出席者から9月の5連休に海外旅行者が多くなる可能性を告げられると、「開始を1週間程度早めることができるかどうか、市に持ち帰って検討したい」と日本市場にあわせて協力する姿勢を示した。