国交省、成田・関空の発着枠管理を緩和−運休・減便など容易に
国土交通省は、景気後退と新型インフルエンザにより需要が低迷する航空業界を支援するため、成田と関空の発着枠に関する規制を一時的に停止する。対象となる規制は「U/L(Use it or Lose it)ルール」で、一定期間内に発着枠を80%以上使用しなかった場合、翌年にその時間帯で発着する権利を失うもの。この措置により航空会社は、需要に応じて減便、運休などの施策を柔軟に実施しやすくなる。国土交通省航空局国際航空課によると、在日航空会社代表者協議会(BOAR)からも要請があったといい、今後2空港で減便や運休が実施される可能性はある模様だ。
U/Lルールとは、発着時間の調整の際、通常は前年同期の同時刻に運航していた航空会社が最優先で発着時間の配分を受けることが決まっているところが、期間中に減便や運休をして発着枠の使用率が80%以下にとどまると、翌年はその優先権を失うというもの。航空会社は、権利の確保のため、需要減退で搭乗率が低くなった便も運航せざるを得ず、経営を圧迫する可能性があった。しかし、2009年夏スケジュール(3月29日〜10月24日)で配分した発着枠については、運休や減便があっても事業計画どおりに運航されたものとみなして、2010年夏スケジュールの発着枠調整には反映しない。
2009年冬スケジュールへの措置の延長は原則として実施しない。ただし、経済情勢のさらなる悪化や新型インフルエンザの流行拡大など、現時点では予測不可能な事態が発生した場合には、別途検討する方針だ。
なお、この措置で発着枠が空いた場合、国際チャーター便で有効活用できるようにした。具体的には、国際チャーター便にかかわる行政手続きについて、運航10日前までの申請を義務付けているが、運航5日前まで受け付けることにした。
U/Lルールとは、発着時間の調整の際、通常は前年同期の同時刻に運航していた航空会社が最優先で発着時間の配分を受けることが決まっているところが、期間中に減便や運休をして発着枠の使用率が80%以下にとどまると、翌年はその優先権を失うというもの。航空会社は、権利の確保のため、需要減退で搭乗率が低くなった便も運航せざるを得ず、経営を圧迫する可能性があった。しかし、2009年夏スケジュール(3月29日〜10月24日)で配分した発着枠については、運休や減便があっても事業計画どおりに運航されたものとみなして、2010年夏スケジュールの発着枠調整には反映しない。
2009年冬スケジュールへの措置の延長は原則として実施しない。ただし、経済情勢のさらなる悪化や新型インフルエンザの流行拡大など、現時点では予測不可能な事態が発生した場合には、別途検討する方針だ。
なお、この措置で発着枠が空いた場合、国際チャーター便で有効活用できるようにした。具体的には、国際チャーター便にかかわる行政手続きについて、運航10日前までの申請を義務付けているが、運航5日前まで受け付けることにした。