観光活性化フォーラム
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新型インフル、国内患者の9割が治癒済み−JATAなど、終息宣言の要望書提出へ

  • 2009年6月8日
 厚生労働省の調べで、6月5日11時現在、新型インフルエンザに感染した国内の感染者のうち約91%がすでに治癒していることが分かった。6月5日11時現在の感染数は402名で、経過観察が終了した治癒済みの患者数は365名(全体の90.8%)。6月4日11時の数値と比較すると、累計感染者数は1名増加している一方、治癒済みの感染者数は7名増加。治癒済みの割合も1.5ポイント増加している。感染動向を発症日ベースで比較しても、新規の感染者数は5月17日の74名をピークとして、5月22日からは0名から10名の間にとどまっており、流行が落ち着きつつある状況がデータからも分かった。

 国内初の2次感染が起きたとされ、修学旅行のキャンセルなどで観光関係産業が大きな影響を受けている関西でも、感染者は明確に減少している。累計感染者数の最も多い兵庫県(神戸市、姫路市、尼崎市、西宮市を含む)では、累計感染者数が198名であったが、現在治癒中または経過観察中、あるいは調査中の感染者は5名のみ。また、大阪府(大阪市、高槻市、堺市を含む)でも、累計感染者が159名であるのに対し、現在は1名にとどまっている。


▽JATA奥山氏、リカバリーに向けた取り組み実施へ−第2波に備えた対策も

 日本旅行業協会(JATA)事務局長の奥山隆哉氏は6月5日本紙のインタビューに応じ、現状認識と今後の活動方針を語った。現状は「ピークを過ぎた下り坂」との見方で、「一地域での流行期間は約8週間とされており、いつを始まりかとするかの議論はあるが、5月初めに国内で発生したことを指標とすれば、6月末ごろが終息期」と説明。今後の活動については、週明けにも日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)とともに観光庁や自民党などに対して、早期の終息宣言を要望する計画を示した。終息宣言が出された場合、6月16日からビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)事業として実施するトレインジャックなどによってリカバリーにつなげたい考えだ。

 また、一部で指摘される第2波の到来や、より強毒性の新型インフルエンザの発生に備えた行動も用意。例えば、7月ごろには会員各社が事業継続計画(BCP)を策定するための参考資料を提供する予定だ。


※インタビューの詳細は後日掲載予定

▽新型インフルエンザ患者数推移
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