LH日本支社長、インフルエンザの影響「厳しい」−全路線維持の方針は不変

  • 2009年6月4日
 ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)日本支社長のオットー・ベンツ氏は、このほど開催されたメディアイベントの場で、「いかなる時も日本市場を重要と位置付け、成田、関空、中部すべての路線を維持する」構えを強調した。4月に大阪就航40周年を迎えたLHは、経済不況の中でも同路線の継続を表明していたが、その後関西を中心に新型インフルエンザの影響が拡大。「今は非常に厳しい状況である」とベンツ氏は述べた上で、「それでもすべての路線を維持する方針に変わりはない」と強い意欲を見せた。

 新型インフルエンザの影響に関してベンツ氏は、「関空に限らず成田や中部でも同じ状況」と説明。「どこのマーケットが影響を受けているかではなく、人々が旅行を怖がっていることが問題」と指摘し、「旅行に対する意識を是正するよう、政府から国民へ強いメッセージを送ってもらいたい」と語った。

 最後にベンツ氏は、厳しい状況の中で生き残っていくために「LHのコーポレートポリシーとして、信頼性、安全性、品質の3要素を維持していきたい」と強調。この一環として、機内食プログラム「スターシェフ」のサービス向上など、今後日本路線において様々な施策を打つ姿勢を示している。