ユニバーサルスタジオ、新感覚のアトラクション続々オープン、旅行喚起に期待

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの社長兼CEOのラリー・カーツウェル氏は、「昨年の火事で被害を受けたキングコングをまったく新たな形で再登場させる」と発表。再オープンは2010年夏の予定で、舞台をキングコングの生まれ故郷、スカル・アイランドに移し、3Dを越える4D、360度の特殊映像と前例のない音響効果によって、キングコングの世界を体感できるようにする。また、ニューヨークの街並みを細部にわたって再現したスタジオもリニューアル。「スタジオツアーの魅力は実際に映画を制作している現場の雰囲気に触れることにある」と、カーツウェル氏は強調した。
また、今年7月には怪奇映画の古典『大アマゾンの半魚人』を再現したミュージカルもオープン。深いジャングルを再現した大型の舞台装置から音楽、アクロバットまでを駆使した演出となる。
▽ハリー・ポッターの世界がオーランドに

またオーランドでは、絶叫マシンのコンセプトを塗り替えるような新しいローラーコースター「ハリウッド・リップ・ライド・ロキット」が近日中にオープンする予定。それぞれの座席に独自のサウンドシステムを装備し、気分にあわせてロックやヒップホップの音楽を選ぶことができる。ローラーコースターの動きも今までにない角度での回転や100キロ以上のスピードで走り、新たな絶叫マシンの時代を開くものになりそうだ。
ハリウッドとオーランドでオープンが予定される大規模な新アトラクションは、アメリカにおけるテーマパークの概念が大きく転換することになりそうだ。テーマパークは日本人にとって「アメリカ」を象徴させる代表的なイメージの一つ。新たなトレンドが日本人旅行客の意欲の喚起に役立つことを期待したい。(写真:神尾明朗)
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